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気高き豹と炎の天使 (扶桑社ロマンス)
 
 

気高き豹と炎の天使 (扶桑社ロマンス) [文庫]

ナリーニ・シン
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

パラノーマル・ロマンス〈サイ(超能力者)=チェンジリング(動物に変身する種族)〉シリーズ第4弾!
豹チェンジリング〈ダークリバー〉の戦士クレイを訪ねて、児童連続殺人の調査を依頼しにヒューマンの女性タリンが現れる。
死んだと聞かされていた幼なじみとの久方ぶりの再会に動揺するクレイ。幼い日に凄惨な過去を共有し深いきずなで結ばれたふたりは、
熱く燃える感情をぶつけあうなかで、今も強く相手に惹かれる自らの想いに気づく。
しかしタリンには誰にも話せない秘密があった……。巻末には特別短編を収録!

内容(「BOOK」データベースより)

パラノーマル・ロマンス“超能力者=動物に変身する種族”シリーズ第4弾!豹チェンジリング“ダークリバー”の戦士クレイを訪ねて、児童連続殺人の調査を依頼したヒューマンの女性タリンが現れる。死んだと聞かされていた幼なじみとの久方ぶりの再会に動揺するクレイ。幼い日に凄惨な過去を共有し深いきずなで結ばれたふたりは、熱く燃える感情をぶつけあうなかで、今も強く相手に惹かれる自らの想いに気づく。しかしタリンには誰にも話せない秘密があった…。巻末には特別短編を収録。

登録情報

  • 文庫: 649ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2011/12/23)
  • ISBN-10: 4594065384
  • ISBN-13: 978-4594065386
  • 発売日: 2011/12/23
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.9 x 2.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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 サイ=チェンジリング第四弾。チェンジリング:ダークリバー(豹)の近衛クレイと、ヒューマン:シャイン財団で子供の世話をするタリンの、パラノーマル・ロマンスです。タリンは、誘拐され次々に無残な死体で発見される子供たちの行方を追うため、幼馴染のクレイを頼ります。タリンはクレイに自分が死んだものと思わせていたため、二人の邂逅は、衝撃的。少年少女連続誘拐殺人事件は?タリンは愛する少年を救い出すことができるのか?二人はお互いを理解して認め合うことができるのか?

すばらしいです。
RITA賞最終候補作は伊達ではありません。
いよいよ、サイ=チェンジリング=ヒューマンによる、新時代が始まります。
そんなかんじ。
幕開けだーい!(第四弾なのに?)

ダークリバーの領域、広っ!ただ今、サンフランシスコを席巻中です。
今、チェンジリングが、最高に熱い!(笑)
すごいパワーを感じさせる描き方に、対照的なサイの冷たさがなんだか弱さを感じます。
この巻では、完璧なものに見えていたサイの<サイネット>が、ゆっくりと崩壊しつつあることが分かります。あらあら、サイの皆様、何だか勝手に動き始めていらっしゃる。どうした、サイ評議会?革命家“ゴースト”も登場。しかも、前巻までに特別な存在だった「伴侶と群れによるネット」だけではなく、まだいろいろあるかもねーと匂わせるような、そんなさわりもあったりして。あるのかな?何はともあれ、サッシャの繋ぐ<星のウェブ>、更に輝きを増しつつ、次巻へゴー!(笑)

ロマンスも、上々。
この二人、幼馴染。
タリンの抱える問題は、とても繊細で深刻なものです。幼い頃の性的虐待と、惨劇。更に、現在進行中の記憶障害&原因不明の神経疾患を抱え、複数の医者から死の宣告さえ受けています。クレイの中の豹は、とまどい、憤りながらも、あくまでもタリンを自分のものだと主張。うはあ。愛やねえ。クレイへの愛を自覚しながら、そんなボロボロの自分を見せたくない、だから友情を盾にしよう、ああ、だけど、クレイに触れてほしい、だけど、愛想つかされたらどうしよう…エトセトラ。タリンの抱える悩みって、なんだかとても…女性だなあ、と。このタリンの右往左往する感情のおかげで、この物語、暗く重たいテーマを抱えながらも、普遍のロマンスを走っております。
そこらへんの、絶妙なバランス、最高。
読み終わった後は、もうお腹いっぱーいっと満足。645ページ、ノンストップで読み上げて、満足でゴザル。

次巻は、遂に登場!ダークリバーの美男子ドリアン!今巻ではタリンとじゃれあっておりました、悩めるイケメン、ようやくヒーローに。
待ち遠しいですね。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
これまで、まるで存在意義が感じられなかった第三の種族ヒューマン。これなら、二つの種族だけでいいんじゃないの? と思っていたら、3巻でヒューマンの活動家が暗躍し始め、そして今回はチェンジリング×ヒューマンのカップリング。読者の期待を先回りしたシリーズ構成はさすが。

このシリーズ、必ず主人公二人に欠落があるんだよね。その欠けたものをお互いが補い合う、というのがロマンス的推進力になっていると同時に、サイもチェンジリングも、パラノーマル的に他者との結びつきを必要としており、その二つのすり合わせが巧みで、パラノーマル・ロマンスの意義をはっきりと示している。
そういう意味では、今回の主人公、クレイとタリンの欠落はわかりやすく、それが二人の過去の因縁にもつながっているため、物語を引っ張る力にもなっている。
また、これまでは、サイ×チェンジリングという相容れない種族のカップリングだったため、それが成立するまでの道のりが険しかったのに対して、今回の二人は幼なじみ。
しかし、だからといって、いきなりいたしたりはしませんよ(笑)

作者の好みなのか、向こうでも流行りなのかは知らないけど、キャラがだいたいツンデレ属性なんだよね。
今回のヒロイン、タリンは過去の血なまぐさい因縁に加えて、自傷行為のように無数の男と何も感じないセックスを繰り返してきたことに負い目を感じており、唯一の親友とも言えたクレイとの一線を越えられない。一方の彼も、彼女を求めながら、タリンは自分から逃げたと思っており、それを繰り返したくないと思っている。
キャラだけでなく、二人の関係性そのものが欠落から始まっており、このツンの理由をサスペンスフルに積み上げ、その溝を埋めていく過程がロマンス的見所。

一方、ストーリーの方も相変わらず面白い。
いつものように惨殺事件を追うのが縦糸なんだけど、それが世界の秘密と社会の激変をもたらせかねない問題へとつながっていく。悪役たるサイの上層部も一枚岩でなく、いくつもの思惑が錯綜し、さらに謎の革命家ゴーストなどが、横糸として張り巡らされている。
また、過去の主人公たちは脇に控えているんだけど、彼女たちも大きなタペストリーの一部として組み込まれ、更に世界観の奥行きを深めていく。
SF的には日韓戦争が起きたらしいんだけど、どういう結末なのかが気になる。
新たにネズミのチェンジリングが登場し、なかなかの活躍。しかし、台詞の中でしか出て来なかった蛇のチェンジリングが印象的で、是非登場して欲しいなぁ。

ラストはあまりにロマンス的予定調和で、個人的には残念なだけど、それもこの世界ならではのパラノーマル的解決で上手いんだよなぁ。
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