サイ=チェンジリング第四弾。チェンジリング:ダークリバー(豹)の近衛クレイと、ヒューマン:シャイン財団で子供の世話をするタリンの、パラノーマル・ロマンスです。タリンは、誘拐され次々に無残な死体で発見される子供たちの行方を追うため、幼馴染のクレイを頼ります。タリンはクレイに自分が死んだものと思わせていたため、二人の邂逅は、衝撃的。少年少女連続誘拐殺人事件は?タリンは愛する少年を救い出すことができるのか?二人はお互いを理解して認め合うことができるのか?
すばらしいです。
RITA賞最終候補作は伊達ではありません。
いよいよ、サイ=チェンジリング=ヒューマンによる、新時代が始まります。
そんなかんじ。
幕開けだーい!(第四弾なのに?)
ダークリバーの領域、広っ!ただ今、サンフランシスコを席巻中です。
今、チェンジリングが、最高に熱い!(笑)
すごいパワーを感じさせる描き方に、対照的なサイの冷たさがなんだか弱さを感じます。
この巻では、完璧なものに見えていたサイの<サイネット>が、ゆっくりと崩壊しつつあることが分かります。あらあら、サイの皆様、何だか勝手に動き始めていらっしゃる。どうした、サイ評議会?革命家“ゴースト”も登場。しかも、前巻までに特別な存在だった「伴侶と群れによるネット」だけではなく、まだいろいろあるかもねーと匂わせるような、そんなさわりもあったりして。あるのかな?何はともあれ、サッシャの繋ぐ<星のウェブ>、更に輝きを増しつつ、次巻へゴー!(笑)
ロマンスも、上々。
この二人、幼馴染。
タリンの抱える問題は、とても繊細で深刻なものです。幼い頃の性的虐待と、惨劇。更に、現在進行中の記憶障害&原因不明の神経疾患を抱え、複数の医者から死の宣告さえ受けています。クレイの中の豹は、とまどい、憤りながらも、あくまでもタリンを自分のものだと主張。うはあ。愛やねえ。クレイへの愛を自覚しながら、そんなボロボロの自分を見せたくない、だから友情を盾にしよう、ああ、だけど、クレイに触れてほしい、だけど、愛想つかされたらどうしよう…エトセトラ。タリンの抱える悩みって、なんだかとても…女性だなあ、と。このタリンの右往左往する感情のおかげで、この物語、暗く重たいテーマを抱えながらも、普遍のロマンスを走っております。
そこらへんの、絶妙なバランス、最高。
読み終わった後は、もうお腹いっぱーいっと満足。645ページ、ノンストップで読み上げて、満足でゴザル。
次巻は、遂に登場!ダークリバーの美男子ドリアン!今巻ではタリンとじゃれあっておりました、悩めるイケメン、ようやくヒーローに。
待ち遠しいですね。