舞台は1979年。バブル景気のドンチャン騒ぎはまだだが、高度成長期を経て十分、日本人は経済の繁栄を謳歌していた。CIAとソ連が仕込んだ中ソ戦に巻き込まれる日本人達(=作者達を含む)が展開するドタバタを描いた本作では、戦争ですらどこか他人事でエンジョイしようとする軽薄な日本人達を描いている。
80年代に大友の代表作の一つに数えられた本作だが、ここで描かれた軽薄さを裏打ちする「豊かさ」という余裕を日本がそろそろ失いつつある「今」の時代にこの作品を読み返すなら、という観点で見ると、やはり色褪せたものがあるのは否めないので星は渋めに点けてます。ですが、日本の漫画史の中で今後も参照されるべき作品であることには変わりありません。