登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ボルノーの思想転換期の小さな重要作,
By
レビュー対象商品: 気分の本質 (1973年) (筑摩叢書) (単行本)
哲学を学ぶ途中でボルノー(ボルノウ)に少しでも触れた事のある人が、まず最初に印象として挙げるであろうと思われる「雰囲気」や「空間論」や「気分」というもの。元々物理学の領域から学問に入り、学位を取得したボルノーが、後に哲学の分野で「空間」や「雰囲気」「気分」「人間学」といった特殊な分野に特化していくに至る過程で通過した思想の転換期の考察を自著としてまとめたものが本著になります。本著では、認識論の分野から哲学的視点と批判(批判的考察)を加えるに際して、ハイデガーやヤスパースの論に言及する所謂哲学としての部分と、ボルノーが自らメスを入れた「空間内の雰囲気」や「気分」「幸福感」などについてニーチェなどの思想を通じて論展開する部分とに大きく分けられますが、科学としての視点から哲学を分析し、その中に自論として人間の外部にある「空間」や「雰囲気」と、それを感じる人間の内部について哲学的考察を展開しているという意味では、ボルノーが晩年「言語」「教育」「教育学的人間学」そして大きな括りとしての「人間学」に自身を方向付ける事になる転換点的な考察を収めた貴重な一冊と言えるでしょう。 邦訳の数も少なく、日本国内での入手が容易ではなくなっているという意味でも貴重な著書の一つ。 はたして「人間」という存在の「内部」で構築される「気分」とはいかなるものなのか。漠然としている上に日常的領域に近いため、中々学問として立ち向かう機会の少ない分野だと思われるので、「ボルノーってどんな事を考えながら哲学をしていたの?」という視点から入る事も可能な専門著書だと思います。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|