これは衝撃的な本である。
われわれ日本人が、なかば科学的に裏打ちされた常識として受け入れてきた二酸化炭素排出による地球温暖化は、多くの疑問点が示される。
何より、IPCCによる捏造の疑惑が持ち上がっている。
加えて、巨額の排出権取引やこの理論を原子力の推進に使おうという政治的な動きに使われていた側面もあった。
二酸化炭素の排出を今のペースで進めていっても、海が吸収し植物も多くを吸収するために、一定の割合に達して平衡状態に達するともいう。
また世界的にも、すでに地球温暖化論は完全に主役の座から引きずりおろされており、地球温暖化法も相次いで否決されているという。
むしろ、地球へ降り注ぐ銀河中の超新星爆発で生じた放射線の量が太陽活動の周期による変動によって雲の発生が変化するために、温暖化と寒冷化の周期が引き起こされるという説が有力になっている。
この知見は、デンマークの気象学者スヴェンマークによって発見され、太陽活動と宇宙線との相関を示すデータも数多く見つかっているとされる。
さらには、億年単位の超長期の変動については銀河における太陽系の渦状腕との位置関係から導き出される宇宙線の量の変動によって説明できるという。
本書の後半ではこれからのエネルギー問題についても、詳しく解説している。ここでも、著者の主張は歯切れがよく明快である。
将来のエネルギーとして有力なのは、太陽光を一次エネルギーとして電気または水素を二次エネルギーとし、エネルギー貯蔵をして流通させるシステムと、バイオマスを発展させた植物エネルギーの有効利用であるとする。
核融合技術については、トカマク型は天文学的な予算を使う割に実用化のめどは立たず、むしろアメリカが点火一歩手前まで進めているレーザー型に注力すべきである。
われわれ日本人は、もしかしたら二酸化炭素による地球温暖化という天動説に騙されてきたのかもしれない。
われわれの「常識」を今一度検証する時である。