勿論弘兼憲史の名前は知っていたが、特段彼の漫画のファンではない。むしろ「柴門ふみの夫」としての印象の方が強かった。『気にするな』のタイトルが気になって読んでみた。
意外に思ったのは、彼が穏当で常識的な社会人であることだ。エキセントリックな考えや行動を予想したのだが、裏切られた。彼は午前10時からファミレスで漫画のネームを考え始め、午前2時頃まで漫画を描き続ける。睡眠時間は毎日4〜5時間。仕事が楽しくて仕方がないそうだ。
「夢は大抵かなわない」
「夢に期限をもて」
「目標は手の届くところ」
「基本は人間関係」
「人生は自己責任」
「誰かのせいにしても始まらない」
「目先のことに集中する」
上記の言葉など、常識的で揺るぎないものを感じる。途中で消えていったり燃え尽きたりする漫画家も多いらしい。彼が今でも活躍している理由がよくわかる内容だ。年若い方こそ読むべき本だと思う。