解釈、分析、クライエント(患者)に追随しない、今ここというパールズが実践したであろう原初的なゲシュタルト療法を感じ取れる書籍である。他のゲシュタルト療法の本も数冊目を通し、一度だけあるゲシュタルト療法のセミナーに一日参加したが、分析、解釈はしない、説得、説明もしないといいながら、言っている事とやっている事のかい離にあぜんとして帰ってきた。その後に、この書籍を目にして、実に実感しやすく、実際の原初のパールズのゲシュタルト療法を伝えているものと感じた。
パールズの訳書、他の著者のゲシュタルト療法の書籍も購入して読んでいる最中だが、やはり日本人によるその方の実感と実体験を元にした、日本語による日本人のための書籍で大変読み易く、上記のセミナーに参加した以上になるほどと、思った。
勿論、一番インパクトを受けたのはグロリアと三人のセラピストのパールズだが、他の書籍にも指摘してあったが、ゲシュタルト療法で用いられている技法を用いているからゲシュタルト療法ではない。今ここにということ、図と地という、有機体全体の機能を見て本人自自らのその活力、恒常性を引き出し、発揮させるという哲学をきちんともった方のその方の血となり肉となったものを、自らの実感、感覚、感性で書き上げた良書であると判断した。
翻訳物には無い読みやすさとしみ渡る力を持っている。
気づきのセラピー―はじめてのゲシュタルト療法それを元に他の書籍を読んだら書いて説明している事の意味がより実感しやすくなるものと思う。少なくとも小生はそうであった。勿論、実際に本物のゲシュタルト療法(決して技法を取り入れているというだけではなく真の意味での本物)のセミナーを受ける事が出来たら、それに越した事はナイト思うが、、、、