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民藝四十年 (岩波文庫 青 169-1)
 
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民藝四十年 (岩波文庫 青 169-1) [文庫]

柳 宗悦
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

無名の職人の手になる日常雑器の中にかつてだれも見出さなかった美を捉えたところに柳宗悦(1889-1961)の民藝運動が始まる.終生,無銘の雑器が何故かくも美しいかを問い続けた柳の論文を精選.(解説=水尾比呂志) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 406ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1984/11/16)
  • ISBN-10: 4003316916
  • ISBN-13: 978-4003316917
  • 発売日: 1984/11/16
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
良書 2006/12/3
By 夏央
形式:文庫
この本を読むに当って、柳宗悦が一番初めに「高麗茶碗は美しい」と思う所から始めたという事が肝心なのだと思います。「無名の陶工」とか「無作為」、「本能的」という言葉は、高麗茶碗が美しいのは何故かという理由を探していった果てに辿り着いた言葉です。大切なのは、茶碗の美しさが初めにあるという事です。(美しさの理由を探していった結果、そこにいたのは文盲で無学の工人であったというだけの事であり、文盲で無学の工人を取り立てて言っている文章ではないのです。結論は高麗茶碗が美しいという事です。)柳宗悦も言っているように、まず物を直に見るという事がありました。そして美しいと感じ、その美しさの理由を探していった結果としての「無名の陶工」、「美意識のない」、という言葉であるのだと僕は思いました。ですから、決してそれら高麗茶碗の特徴が、初めから柳宗悦の頭の中にあった訳ではないのだと思います。もし読者が、無名の陶工が作った物は良いのだ、美意識がないものは、作為がないものは、というように言葉だけを受け取るのであれば、無作為に作ろう歪めて作ろうとした楽茶碗の作り手達がした事と同じになってしまうのではないでしょうか。柳宗悦の言葉を手掛かりに、高麗茶碗、民芸というものの美しさ、良さを深く考えていければいいのだと思います。

柳宗悦の民芸に対する考えというのには、今の時代にあっても大いに共感できる所があると思います。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By chu-chu
形式:単行本
すばらしい本で感動しました。日本人を芸術鑑賞の面で理解させてくれます。例えば、日本人は奇数美を美しいと感じることや、世界的にみて美を見出すのが上手なこと、などです。

奇数美というのは、能楽や茶道、建築といった日本古来のものに共通してみられ、西洋のように幾何的・対称的な美よりも、崩し変化をつけたものを美しいと感じることです。ヴェルサイユ宮殿は鏡の間を中心として対称的になっている点が美しいとされますが、法隆寺などはわざと一部を非対称にしている点を日本人は美しいととらえることなどは、日本の奇数美の典型だと思います。別のお能の本では序破急(=奇数美)と表現していましたが、こうしたことを柳さんの土俵である器などで述べています。その直観的説明が非常に分かりやすく、特に私は彼が心血を注いで作り上げた日本民藝館という美術館で実物を見た後に読んだのでイメージが湧き、その論理ではない直観的な表現により感銘を受けました。完璧なものを作ろうとして作った器にできた微妙かつ自然な歪み・むら等に美が宿るというのです。

また、日本人が美を見出すのに得意であると書いてある点にも感動しました。日本人はえてして自国の文化を他国の文化、特に西洋文化よりも低位のものと考える人が多いのですが、そうした日本人に警鐘を鳴らしてくれます。かつての茶人が、現地では全く評価されない無名の朝鮮の職人が作った器に最高の美を見出したりしてきた事実は、日本人に自信を与えてくれます。バーナード・リーチは、日本ではいい骨董品を見つけたらすぐに買わないと無くなってしまうと述べ、その美を鑑賞する眼に感嘆したそうです。

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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
民芸四十年 2004/3/27
形式:単行本
著者の名前は、いつも音読みにしていて、「やなぎむねよし」と読む名前だとは知らなかった。ごめんなさい。
戦前に書かれたエッセーを集めた本だが、古さをぜんぜん感じさせない。むしろ、大量生産大量消費に限界を感じている、現在こそ、是非一人でも多くの人に、この本を読んでほしい。
特に日用品を買う立場にある、女性に是非読んでほしい。

読み終わると、宗悦さんの「美」に対する素直さ、目の曇りのなさ、心の優しさ、広さに触れて、かけがいのない友達、先生を見つけたような豊かな気持ちになれる。 

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