私は、この本から民法の学習を始めたのですが、先のレビューが指摘されるように、はじめは容易に理解できませんでした。
しかし、あきらめずに読み、また読み、それを繰り返しているうちに視野が開けていく感覚にとらわれました。
そしてまた、夢中に読んでしまう。そういう不思議な法律の本です。
私は昨年大学3年生時に、このダットサン3巻+判例集で旧来式の司法試験に挑みました。
結果は短答通過!論述試験は、私自身本気で挑むというよりは、ロースクールへの大きな足がかりという位置づけで挑みましたので、最終的な合格まではいたれませんでした。
しかし、民法の論述試験に対しては他の科目と比較して、専用の対策なぞ一度もしたことが無いのに、妙な手ごたえがあったのが強く印象に残っています。
この本は十分な量と質を兼ね備えた本であることはどうやら間違いなさそうです。
私は今年、私立のロースクールへの進学をこのダットサンで決めました。
この数年間読みに読んで既にボロボロになってしまったこのダットサンを片手に、また新たな一歩を踏み出すのだなぁと思うと、若輩ものがこう言うのもなんですが非常に感慨深いものがあります。
本書はそういった、不思議な魅力を備えた本だと私は思います。
追:2011.3.25
昨日、近年の新司法試験の短答を解いてみたのですが、この本では「合格可能点」までは概ね得られましたが、「高得点」には至れないという感想です。
しかし、そもそもの使い方が、高得点用に網羅されたものではなく、重要事項を落とさないためのエッセンス本と思いますので、その役割は十分果たせているのではないかなと思います。