登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
83 人中、65人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
『映画化不可能』,
By
レビュー対象商品: 民宿雪国 (単行本)
年末に北陸へ向かう『しらさぎ』の車中で、この本を手にとった。 北へ向かう特急列車ですら、 小説の極北へと向かう、 この物語のスピードに追いつかない。 『民宿雪国』の血塗られた凄惨な逸話が、 車窓に広がる白銀の雪景色の静寂(しじま)に溶けこむ。 絵画をモチーフにしながら、 小説家の筆捌きに脳内に絢爛たる名画が生まれゆく。 樋口 毅宏の書く物語が 過酷すぎる人生を反映し、 劇的なピカレスクであればあるほど、 より鮮やかに読者の「人生の平穏」を際立たせ、 そして「読書の悦楽」を煽る。 「人生は短い、一日は長い」――。 故に人は本を読むのだ。 ベストセラーは瞬く間に「映画化決定」と銘打つが、 しかし、あえてこの本に一言を添えるなら 「映画化不可能」――。 樋口作品の全てに、この称号こそ相応しいのかもしれない。 著者は無類のシネマディクトではあるが、 映画を発想、引用のベースにしながら、 映画を超えていく絶対小説世界を屹立している。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
タイトルの意味の深さに泣けました。,
By
レビュー対象商品: 民宿雪国 (単行本)
1月末に、東京から大阪に向かう新幹線の中で読みました。第1章を読んでいる時の「脳内映像」は凄まじく、その描写力に圧倒されました。 名古屋を過ぎた時興奮を冷まそうと、ふと外を見ると、一面うっすらと雪景色。 夢か現か、心地良いトリップ…その時の思いをどう言葉にしたら良いかわかりません。 呼吸を整え、はやる気持ちを抑え、また読み出しました。 普段人には隠してる冷たい私の姿や、言いたくても言えない言葉を、 見つけてしまったと感じ、台詞に親近感を持つことがありますが、この本もそうでした。 「写真がその人物や風景の真の姿を写しているとは、必ずしも言えないということです。 一見綺麗な風景も、ほんの少し影が差しただけで、がらりと印象が変わって見えます。 どんなにずる賢い人も、高価な服を着ると立派に見えます。」 「闘わなければ生は輝きを放たない。私は闘ったことがあっただろうか。」 こんなスリリングな台詞もいっぱい出てきます。 もしあなたが年を取ったことを嘆き、孤独で、色んなことをあきらめてラクになりたい。 「もう人を信じられない」と思っているなら、読んでほしい。 「民宿雪国」というタイトルの意味を知った時、その美しさに動揺してしまうと思います。 私は、樋口先生の本は初めて読みましたが、ファンになりました。 未読の作品も追いかけようと思います。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ここまで後味が悪い小説は久しぶり,
By uh312 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 民宿雪国 (単行本)
今日読み終えた。はっきり言って最悪の後味だった(悪口という意味ではなく→そのため評価を4点にしてある)。 グロに次ぐグロ。男色やら性転換やら在日やら陵辱・殺人(しかも怒涛のごとく連射)・裏切りが無数に出現。 これはさすがに映画化は不可能だろう。 もちろん連続するこれらすべてのグロには作者の執拗な意図があるのだが、描写・設定が狙いすぎと言われかねない 領域に入っているので読者の好みで評価は大きく分かれるのも納得がいく。 単に唾棄すべき描写を書いてるだけじゃねえかと言いたくなる人の気持ちもよくわかる。 ただし最後まで作者の根性を貫き通したことで私の中での評価は高くなった。 実際にこう言う描写を目の当たりにしてみると、人間の本性とは予定調和や中途半端な妥協で終わることはなく、 人生の最後の瞬間まで一貫してこうなるものだろうと思わせられる。 それがこの作品の持った力が一番発揮された箇所なのだろう。 今夜は確実に夢に出る気がする。 これ以上はちょっと言葉が見つからない。 身構えていなかった自分には良くも悪くも刺激が強すぎたので「今年最強の問題作」に遭遇した感じ。 やはり自分にはこういう作風は向かなかった気がする。 当分こういうおぞましいのはもういいや…再読する気力も失せた俺(滝汗…)
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|