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民宿雪国
 
 

民宿雪国 [単行本]

樋口毅宏 , 藤田新策
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

梁石日氏絶賛!「なみなみならぬ筆力に感服した。人間の底知れぬ業を描き切る」  2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎氏が亡くなった。享年97歳。  80年代のバブル時に突如衆目を集め、華やかな時代を背景に一躍美術界の新星として脚光を浴びる。しかし、各方面からの称賛の声をよそに、けして表舞台には出ようとせず、新潟県T町にて日本海を見下ろす寂れた「民宿雪国」を経営、亡くなるまで創作に没頭した。「芸術はなんというなれの果てまで私を連れてきたのだろう……」 大正4年生まれ、使用人との間に生まれ、病弱で不遇な少年時代を過ごし、第二次大戦ではニューギニアに応召、敗戦後はシベリアに抑留される。復員すると愛妻は疎開先で亡くなっており、彼は終生「遺された者の不幸」と「戦争で死ねなかった負い目」に苛まれたと推測される。 しかし一方で、丹生氏の過去にはいささか不明瞭な部分もあった。 かつて「民宿雪国」に宿泊、丹生氏によって人生を左右されたと明言するジャーナリスト・矢島博美氏がその死後に丹生氏の過去を掘り下げたところ、以外な事実が明るみに出たのだった。 彼はなぜその経歴を詐称したのか。 やがて彼の破天荒な生涯が、かくされた昭和史を炙り出したのだった――。 あらゆるジャンルを越境する文芸界の最終兵器・樋口毅宏が贈る、本年度最高のエンタテインメント・ピカレスク・ロマン!

内容(「BOOK」データベースより)

ある国民的画家の数奇な生涯を描いたエンターテインメント。期待した展開が何度も何度も裏切られ、物語のラストはとんでもないところに着地する。昭和史の裏面に挑む怒涛の長編書下ろし。

登録情報

  • 単行本: 232ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/12/1)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396633521
  • ISBN-13: 978-4396633523
  • 発売日: 2010/12/1
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (21件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 122,794位 (本のベストセラーを見る)
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84 人中、66人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
年末に北陸へ向かう『しらさぎ』の車中で、
この本を手にとった。
北へ向かう特急列車ですら、
小説の極北へと向かう、
この物語のスピードに追いつかない。

『民宿雪国』の血塗られた凄惨な逸話が、
車窓に広がる白銀の雪景色の静寂(しじま)に溶けこむ。

絵画をモチーフにしながら、
小説家の筆捌きに脳内に絢爛たる名画が生まれゆく。

樋口 毅宏の書く物語が
過酷すぎる人生を反映し、
劇的なピカレスクであればあるほど、
より鮮やかに読者の「人生の平穏」を際立たせ、
そして「読書の悦楽」を煽る。

「人生は短い、一日は長い」――。
故に人は本を読むのだ。

ベストセラーは瞬く間に「映画化決定」と銘打つが、
しかし、あえてこの本に一言を添えるなら
「映画化不可能」――。
樋口作品の全てに、この称号こそ相応しいのかもしれない。
著者は無類のシネマディクトではあるが、
映画を発想、引用のベースにしながら、
映画を超えていく絶対小説世界を屹立している。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
1月末に、東京から大阪に向かう新幹線の中で読みました。

第1章を読んでいる時の「脳内映像」は凄まじく、その描写力に圧倒されました。

名古屋を過ぎた時興奮を冷まそうと、ふと外を見ると、一面うっすらと雪景色。
夢か現か、心地良いトリップ…その時の思いをどう言葉にしたら良いかわかりません。
呼吸を整え、はやる気持ちを抑え、また読み出しました。

普段人には隠してる冷たい私の姿や、言いたくても言えない言葉を、
見つけてしまったと感じ、台詞に親近感を持つことがありますが、この本もそうでした。

「写真がその人物や風景の真の姿を写しているとは、必ずしも言えないということです。
一見綺麗な風景も、ほんの少し影が差しただけで、がらりと印象が変わって見えます。
どんなにずる賢い人も、高価な服を着ると立派に見えます。」

「闘わなければ生は輝きを放たない。私は闘ったことがあっただろうか。」

こんなスリリングな台詞もいっぱい出てきます。

もしあなたが年を取ったことを嘆き、孤独で、色んなことをあきらめてラクになりたい。
「もう人を信じられない」と思っているなら、読んでほしい。

「民宿雪国」というタイトルの意味を知った時、その美しさに動揺してしまうと思います。

私は、樋口先生の本は初めて読みましたが、ファンになりました。
未読の作品も追いかけようと思います。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uh312
今日読み終えた。
はっきり言って最悪の後味だった(悪口という意味ではなく→そのため評価を4点にしてある)。
グロに次ぐグロ。男色やら性転換やら在日やら陵辱・殺人(しかも怒涛のごとく連射)・裏切りが無数に出現。
これはさすがに映画化は不可能だろう。
もちろん連続するこれらすべてのグロには作者の執拗な意図があるのだが、描写・設定が狙いすぎと言われかねない
領域に入っているので読者の好みで評価は大きく分かれるのも納得がいく。
単に唾棄すべき描写を書いてるだけじゃねえかと言いたくなる人の気持ちもよくわかる。
ただし最後まで作者の根性を貫き通したことで私の中での評価は高くなった。
実際にこう言う描写を目の当たりにしてみると、人間の本性とは予定調和や中途半端な妥協で終わることはなく、
人生の最後の瞬間まで一貫してこうなるものだろうと思わせられる。
それがこの作品の持った力が一番発揮された箇所なのだろう。

今夜は確実に夢に出る気がする。
これ以上はちょっと言葉が見つからない。
身構えていなかった自分には良くも悪くも刺激が強すぎたので「今年最強の問題作」に遭遇した感じ。
やはり自分にはこういう作風は向かなかった気がする。
当分こういうおぞましいのはもういいや…再読する気力も失せた俺(滝汗…)
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投稿日: 15か月前 投稿者: ドラダヌキー
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