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民営化で誰が得をするのか―国際比較で考える (平凡社新書)
 
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民営化で誰が得をするのか―国際比較で考える (平凡社新書) [新書]

石井 陽一
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流となっている。日本もその拒み得ない流れの中にあるのだが、今行われようとしているのは、不合理で不経済な「構造改悪」ではないのか?この民営化で一体、誰が得をするのか?何が問題か、「正しい歯止め」をどうかけるのか、国際比較で考える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

石井 陽一
1930年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部および経済学部卒業。大学卒業後、海外移住事業団(現JICA)に勤務、サンパウロ、リオデジャネイロ、サンフランシスコなどに駐在し、マドリード大学に留学。73年より神奈川大学助教授、のち教授。神奈川大学名誉教授、NPO法人トランスペアレンシー・ジャパン事務局長。ラテンアメリカ地域研究が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 平凡社 (2007/07)
  • ISBN-10: 4582853846
  • ISBN-13: 978-4582853841
  • 発売日: 2007/07
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 清高
形式:新書
民営化について、知識、日本の状況、諸外国との比較、検証、以上4点について書かれた本。

知識もよくまとまっている、日本の民営化についての検証も私が読んだ限りではきちんとなされている、諸外国との比較もよい、著者が凝り固まっていない(民営化=悪とは書いていない。もっとも、日本の民営化については批判的に論じているが)、など、民営化について有益な本なので、星5つ。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
旧小泉政権が何をしようとしてきたのか、お祭り&劇場内閣の「構造改革こそ正義」という空虚なかけ声の内容を吟味せず、ムードでのせられているうちに、この国はトンデモないことになっていた・・・

著者の主張は最終章「民営化を検証する」にすべて集約されています。

民営化の唯一のメリットとしては、海外への進出がしやすくなる事があげられています。旧国鉄の新幹線の技術など世界レベル以上のものもありますが、わが国の公営企業の仕事は世界レベル以下、そもそも世界に出て行く必要のない分野も多く、十分議論・吟味がされないまま民営化が行われています。

一方民営化のデメリットとして
1.民営化は大抵分割を伴うため、これまで以上に官僚の天下り先が増える。しかも民営企業は情報公開法のらち外となるため、もともとは税金などで作られた企業であるにもかかわらず、不祥事について市民が検証できる機会がなくなる。
2.民営化には例外なくリストラを伴い、正社員の雇用は少なくなる。とくに若年者の雇用が不安定で、少子化の遠因ともなっている。

上記の二つをまとめると、分割民営化とは官僚にうまい汁を吸わせるだけで、リストラの結果、正規雇用の道が閉ざされた若者は、フリーターや派遣社員で糊口を凌ぐしかない、「美しい国」とは正反対の格差社会への改編そのものであり、そろそろ構造改革を改革すべき時期に来ている、ということか。
作成日時
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:新書
タイトルとは異なりそこまで刺激的な本ではありませんでした。第一章では、小泉政権での道路、郵政の民営化を、2章では過去の大型の三公社民営化を、それぞれ時系列的に記し、3章では海外の民営化の事例という構成です。ただ海外の民営化はこの限られたページでその全体像を描くのは至難の業です。南米での民営化に詳しい著者にはおそらくいろいろ言いたいこともあるのでしょうが、それらは禁欲的に抑えられ淡々とした事実の記述と限定的な意見に抑制されています。もう忘れてしまった過去の3公社の民営化を取り扱った部分は、参考になります。どの民営化もその原因は政府の財政危機であったというのは余り取り上げられない部分です。メディアを中心とするイデオロギー的な正当化はbandwagon effectを狙ったすべて後講釈だったんですね。民営化してしまうため逆に情報公開が見えにくくなるというのは、皮肉なポイントです。政策上の本来の目的(無駄の除去、効率性の追求)は十分に別の手段で達成できるのに、わざわざ民営化という手段をとるのは、そこには日本的な文脈の中でのいろいろな利権の再配分の必要性という狙いがあるからなのでしょう。著者によると、どんな民営化でも最低の安全保障上の歯止めが入っているのが諸外国では普通のようです。それが制度上担保されていない郵政民営化ですが、なんと言う脇の甘さなのでしょう。これは新しい仕組みを構築した人の知的怠惰に由来したのでしょうか、それとも民営化イデオロギーの洗脳を受けた第五列の暗躍によるものなのでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
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つぎは・・・
民営化の定義、世界の民営化の失敗例を含めた事例がわかる。
日本の民営化もいろいろ問題がありそうです。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: 三年寝太郎
読み手を選ぶ本
郵政及び道路公団の民営化は著者に指摘されるまでもなく
大変複雑な仕組みになっている。その上世界各国の民営化... 続きを読む
投稿日: 2010/1/17 投稿者: 偏執狂的読書暦
三公社までさかのぼって民営化を論じているが,批判的によむべし
小泉郵政改革に反対する立場の議論である.郵政や道路公団の民営化だけでなく,国鉄,電電公社,専売公社の民営化も批判的に再検討している.これら三公社の民営化に関しては... 続きを読む
投稿日: 2009/9/11 投稿者: Kana
事例の検討と紹介の部分は参考になった
JR、NTT、JTの事例を再検討し、海外での民営化事例を紹介する部分は参考になる部分が多く、アメリカでは民営化の進んでいない公共事業も多いという説明にもなるほどと... 続きを読む
投稿日: 2009/4/29 投稿者: 鈴木純一
貴重な視点と研究成果。但し、筆者の責任感の希薄さと時代錯誤ぶりには驚き!
海外の事例紹介は良いが、「完全雇用は政府の義務」という時代錯誤ぶりには恐れ入った。評者の考えでは、このような筆者のメンタリティは先進国中最悪の財政赤字に喘ぐ今の日... 続きを読む
投稿日: 2008/2/10 投稿者: 少子化問題に直面しようとしない日本
誰が得するのか?書かれていない
「グローバリゼーションのうねりの中、民営化は世界的な潮流になっている。不合理で不経済な「構造改革」この民営化で一体誰が得をするというのか?何が問題で・・」と本書の... 続きを読む
投稿日: 2007/10/19 投稿者: カッツ2007
外国の民営化事例は参考になる
1章で小泉政権の道路、郵政民営化を、2章で中曽根政権の三公社民営化を、それぞれ時系列的に記し、3章で海外の民営化事例を記した。... 続きを読む
投稿日: 2007/8/6 投稿者: 革命人士
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