本書はいろいろ書いてあるので、とりあえず戦争の民営化の部分について。
とにかく一次情報が少ない。ネットからの引用がやたら多い。どの程度正確なのかわからないのと、政官財の戦争民営化シンジゲートの存在が強調されている。ちょっと陰謀論的なにおいがするといったら失礼だろうか。
著者がいうように戦争の民営化は重大な問題である。重大な問題なのだがなぜ重大なのかが本書ではいまいちわからない。たとえば著者は戦争の民営化は新自由主義の最たるものだというが、僕は新自由主義に多大な関心があるが、本当にそうなのかなともおもう。総力戦型の現代戦争からコソボ型の戦争へのトランスフォーメーションの問題は、新自由主義だけではなく冷戦の崩壊や社会意識の変化など複合要因から考えないと解けないからだ。その辺、著者が「警戒」するのはわかるが、問題意識の所在がいまいちわからなかった。