2003年12月の第三版から約7年ぶりの改訂です.
はしがきによると、以下の編集方針が採られています.
(1)判例の数を精選.
本書には、見開きが117件+アペンディクスが43件の計160件の判例が収録されています(前回まであった国際民事訴訟は収録範囲から除外されました).
なお、見開きのうちの6件(法律上の争訟・争点効など)は4頁にわたっての解説です.
ちなみに、類書である
判例講義 民事訴訟法(第二版・2010・悠々社)は205件(国際民事訴訟8件含む)を収録しています.
(2)リーディングケースとなる判例の収録.
一例を挙げると、将来給付の訴えにつき、本書は、「大阪国際空港事件(S56年)」を採用しています.
他方、判例講義では、「横田基地訴訟事件(H19年)」が収録されています.
(3)学部・院での使用を想定し、また執筆者を学者に限定.
まず、執筆者に関しては、前回に比べ、新堂先生・青山先生・福永先生・故井上先生等が退かれました.
また、新たな旧版同一項目についてもすべて新執筆者による解説に改められています(他の百選では稀に旧版と新版で解説に変化がない場合があります).
解説自体は種々のものがありますが、やはり民事訴訟法を学ぶ上では、必携の一冊といえます.
なお、第三版につき
民事訴訟法判例百選 (別冊ジュリスト (No.169))