と思う方は、是非手にとって頂きたい一冊である。政治家の集合離散の過程を中心に焦点(本書の約半分)を当てているため、民主党の歴史を知る上では役に立つかも知れない。
個人的には、もっと第6章の政策や理念に焦点を当てて分析して欲しかったと思っている。もし、民主党の議員の一部(前原グループ等)が政策に明るいというのならば、そこがやはり党としての特徴であり意義だと思うからである。
幾つか興味深い章はあったが、第4章を読んでいていて、民主党が如何に寄り合い所帯なのかを改めて痛感した。それはそれで悪く無いのかも知れないのだが、こちらとしては「政権を取ったときどうなるんだ」「分裂してしまうのではないのか」と思ってしまう。もっとも著者も指摘する通り、「自民党だってそうだろう」という批判も成り立つのでイーブンなのかも知れないのだが。
しかし、自民党はブレていても分裂していないという事実が存在する。では「民主党が政権を握ったときどうなのだろうか」と考えると、果してブレるだけで分裂しないという保証はあるのだろうか。この辺疑問である。
あまり日本政治に詳しく無いので、読んでいて本当に勉強になったし、楽しかった。民主党の自民党批判は、いつも自分に跳ね返ってくるというブーメランの指摘は、思わず笑ってしまった(p.86)。文章も理解し易いものなので、読んでいてそれほど苦痛には感じなかったので、一度本書に時間を割いてみるのも良いのかも知れない。