ロバート議事規則をご存じですか?会議の際、組織が独自の議事規則をきちんと整備している場合はともかく、議長も素人なら議員も勝手し放題というようなことはないでしょうか?議事規則は、会議を効率的かつ公正に執り行うために、どうしても整備されて議員全員に周知されねばなりません。
市民社会組織の標準的な議事規則として、百年以上前にアメリカで創始されたのがロバート議事規則です。爾来、何度も改訂を経て、世界標準に近いルールとして認知されるにいたっています。今では日本でもこれを標準として採用している組織が多くなりましたが、まだ社会全体の常識とまではなっていません。
本書は、その入門・簡約版で、読みやすく親切で、参照にも便利です。訳文も分かりやすく、各ページのレイアウトも行き届いています。ロバート議事規則全体の日本語訳は、ロバート議事規則研究所から1986年に出版されていますが、最新版の訳ではありませんし、なにぶんにも分厚く重く、しかも8,000円を超えるので、みんなが持つというわけにはまいりません。それで、本書が貴重になるわけです。出来れば議員全員、少なくとも役員に当たる人には購入してもらったらいかがでしょうか?
「会議の精神」への覚醒を促す意味もあり、『民主主義の文法』という邦訳のタイトルは見事だと思いました(原題は_Robert's Rules in Plain English_)。