出だしからして度肝を抜く面白さで、それが最終章までほとんど弛むことなく続くという恐るべき書物。それにしても、出だしのてんやわんやは吉本新喜劇の一番の傑作よりも面白いのではないか。ブラックユーモア横溢の、共産主義独裁政権ならではの、あっと驚く裏話である。あれやこれやとにかく興味深い話が詰まりに詰まっているけれど、権力闘争のメカニズム研究の資料としても十分値打がある。四人組が打倒された場面など実にあっけないいきさつであり、権力移行の仕組みは我々素人が考える以上に単純なものなのかもしれない。権力をめぐる当事者のぐっとふんどしを締めるその気合の差なのではないか。 この書物を嘘っぱちだとする本が出ているけれど、真相はどうなのだろう。本書の記述は、私には十分リ!アリティのあるものでした。読んで絶対損はしない。