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比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)
 
 

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48) [文庫]

山本 七平
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

経済的破綻に更生はありえても、文化的破綻はその民族の自滅につながる。文化的生存の道は、自らの文化を、他文化と相対化することによって再把握し、そこから新しい文化を築くことしかない、とする著者が、日本人とヨーロッパ人、ユダヤ人、アラブ人との差異を、ことばや宗教、あるいは法意識などを通してわかりやすく解明した独特の比較文化論。日本文化の特性が如実に浮き彫りにされ、私たち自身を見直すうえで絶好の書である。

著者紹介

1921年東京に生まれる。1942年青山学院卒業即日入営。1944年ルソン島に派遣される。1947年帰国。1958年山本書店を創立。著書に「ある異常体験者の偏見」「存亡の条件」「私の中の日本軍」「無所属の時間」。訳書にW.ケラー「歴史としての聖書」、F.ジェイムズ「旧訳聖書の人々」、J.ライト「概説聖書考古学」。1991年12月10日没。

【画家紹介】



登録情報

  • 文庫: 99ページ
  • 出版社: 講談社 (1976/6/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061580485
  • ISBN-13: 978-4061580480
  • 発売日: 1976/6/7
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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昭和49年に行われた講義を本にしたもの。分かり易く読みやすい。

日本人はひとりよがりで、同情心がない。だから戦争に負けた、物質に負けたわけでなく、精神の問題だ・・という衝撃的なメッセージから始まる。日本の文化の依って来るところを、日本人は考えてこなかったために、相手に分かる言葉で日本人の感じ方を説明できない、という解釈である。

自分の考え方を、「ある時代のある文化圏のある考え方」と客観的に把握することができていない。

国際化といい、国際理解といっても、とかく皮相なものに終わりがちだが、その理由が明快に述べられている。数ある日本人論の中でも、これは出色の出来だ。そして深い。

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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pedes
日本人が古来あまり考えずに済んできた経緯が解り易く書いてあると思います。
タイトル通り、他の諸文化と物の捉え方等を比較することで日本人の問題を浮き彫りにしているのですが、
個人的には、それらを日常の中で漠然と感じても、日本人の抱える問題なのだという認識に至らないものばかりでした。
改めて日本を考える際のいい糸口になりそうです。

ただ端的すぎて若干物足りなく感じられたので星は4つにしました。もう少し詳しい解説が欲しかったです。

このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
日本の文化と他の文化を相対化し、日本文化の特性を明らかにする試み。

冒頭、日本人を「自分がなぜそう考えるのか」という意識が皆無で、ひとりよがりで同情心がないとする。他の文化と臨在感の違いや、言葉にすることの重要性、対立概念と二元論を解き、自らの文化の再把握とそこから新しい文化を築きあげることを、様々な事例をもとに展開していく。コンパクトなのに内容が濃い著作。試論ということだが、再読に値すると思う。

ところで、”グノーシス現象”って一般的な用語なのかなぁ。
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