荒行といわれる修行法があります。
酒井雄哉(さかいゆうさい)さんは、比叡山に伝わる超人的な荒行、千日回峯行を2度行った方です。
回峯行を達成された方は尊敬を込めて阿闍利(あじゃり)と呼ばれます。
現代の生き仏とも言える酒井さんは、お寺に入るまで、どん底の人生を歩まれました。
父親の事業失敗で夜逃げ、受験失敗、徴兵、特攻隊で友を見送る日々、事業の失敗、新妻の自殺。
酒井さんは何もない、本当に何もないところから仏の道を歩き始めました。
そして、一度も歩みを止めず、ただ進んでゆくうちに、頂に立っていました。
そういう酒井さんが、言葉を記した本です。言葉を付す絵を寺田みのるさんが描かれています。
その解説を細溝高弘さんという社会福祉事業を行う「夢・同人」事務局長がつけておられます。
さらに、あとがきを山折哲雄さんが書かれています。
凄い顔ぶれといっていいのですが、重い書物ではありません。
酒井さんの短い言葉が心に突き刺さるかもしれません。
言葉には、その人の背景が込められているものなのだと思います。
拾い読みでも良いですから目を通されると何か発見があると思います。