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毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
 
 

毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1) [文庫]

アントニイ・バークリー , 高橋 泰邦
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

一見単純にみえる毒入りチョコレートによる殺人事件は、スコットランド・ヤードも投げ出すほどの難事件だった。その解決に乗り出したのは、ロジャー・シェリンガムを会長とする犯罪研究会の面々。六名の会員が、同一事件に対して示した六様の推理と解決策。本格推理文学の典型的手法を縦横に駆使した、アイルズ=バークリーの古典的名作。


登録情報

  • 文庫: 304ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1971)
  • ISBN-10: 4488123015
  • ISBN-13: 978-4488123017
  • 発売日: 1971
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 50,771位 (本のベストセラーを見る)
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5つ星のうち 5.0 プリズムの光を放つミステリ, 2004/5/28
レビュー対象商品: 毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1) (文庫)
ひとつの事件に六通りの推理をして、後者の推理が前者が提示した推理を
ひっくり返して行く多重解決もののミステリの名作がこれ。
たったひとつの解決を図る、通常の本格ミステリへのパロディにもなって
いる作品で、バークリー流のジョークが炸裂している名作です。

貫井徳郎さんに『プリズム』というミステリがありますが、

六通りの推理には、そうした「プリズム」のような趣があります。
チョコレートに毒を入れた犯人は誰か?
この事件について「犯罪研究会」の六人のメンバーが、それぞれの推理を
提出していきます。
この六通りの推理も面白かったのですが(特に、後に行くほどスリリングに
なっていきます)、ラストに至って、あっ と言わされました。

思わず、のけ反ってしまいました。
バークリーの哄笑が、カーテンの後ろから聞こえてくるような気がしました。

バークリーのミステリでこれまでに読んだなかでは、本書と『試行錯誤』が
とても面白く、印象に残っています。

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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 《多重解決》を創出したマスターピース, 2010/3/10
By 
- レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
漁色家のユーステス卿の元に、新製品と
いう触れ込みのチョコレートが送られてくる。

そのチョコを譲り受けたベンディックス氏は、彼の妻とともに試食したのだが、
チョコにニトロベンゼンが混入されていたため、夫人は死亡、彼も重体となる。

この事件に対する警察の捜査が難航するなか、シェリンガムを会長とする
〈犯罪研究会〉の会員六人がそれぞれに調査・推理することになるのだが……。

一つの事件について複数の“解決”を並列してみせると
いう《多重解決》形式を創出したメルクマール的な名作。

名探偵の推理により、作中の手がかりから唯一絶対の結論が導き出されるという
従来のミステリの“お約束”にツッコミを入れ、揶揄しているわけですが、一方で、
そうしたクリシェからミステリを解き放つことによって、推理に特化した純粋な知的
遊戯としてのスタイルを呈示してみせた作品でもあります。

また、本作のような《多重解決》形式では、事件そのものはシンプル
にし、手がかりも制限することで、“解決”の多様性を担保しています。

そうした条件整備をした上で、作家には、豊かな発想力と緻密な構築力が求められることになります。

なぜなら、手がかりから引き出される推論の真偽や、前提となる手がかり自体の真偽、
そして、複数の手がかりを組合せる際の適否などの観点を踏まえ、何通りもの“解決”
のヴァリエーションを構築していかなければならならないからです。

その点、本作では、プロットと連動するように配列されたそれぞれの“解決”に一定
の説得力があり、なおかつ、それらを繰り出す探偵役たちのキャラと見合ったものに
なっているのが秀逸です。

ミステリにおいて手がかりから推論を構築する際、避けることのできない
恣意性という弊害を、推理の仕方によって複数の推論が成立する面白さ
として呈示してみせた本作の逆転の発想は、今なお色褪せていません。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 本格推理小説マニアのための傑作, 2004/6/26
By 
レビュー対象商品: 毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1) (文庫)
「毒入りチョコレート事件」なんてタイトル,知らない人が書店で見たらB級作品と勘違いしてしまうかもしれないが,わざとやったとしか思えない。でも,おかげでこの本を知らないで終わる人も多いだろうと思われるのが残念。内容は,本格推理小説のあり方に対する痛烈な皮肉であると同時に,本格推理小説に対する深い愛情も感じさせるもの。マニア向けの名作。もちろん,初心者でも楽しめると思うが,個人的意見としては,本格推理をせめて20冊くらいは読んでから本作を読んだほうが,より深く感動できるのではないかと思う。なお,江戸川乱歩編「世界傑作短編集」5冊,特に3~5は絶対のお奨めだが,バークリー作「偶然の審判」は,本作とどちらを先に読むべきか悩むところではあるものの,とにかく必ず併読してほしい。思わずニヤリとすること請け合い。
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