地下鉄の歴史、日本全国の代表的な地下鉄、地下鉄の建設方法、地下鉄の構造・仕組みなど、地下鉄について様々な観点から幅広く記述しています。
「毎日乗っている地下鉄の謎」というタイトルから、当初、私は本書をウンチクもの、トリビアものと思って読みはじめましたが、(もちろんそういう要素は多分にありますが)、むしろ「これ1冊あれば地下鉄のことはだいたいわかる」というような網羅的な解説本です。やや小さい字の平凡社新書で300ページもある本です。
私は、鉄道ファンではなく、地下鉄は日ごろ何気なく乗っているだけでしたが、けっこう「そうだったのか」という部分があり、楽しんで読むことができました。
ただ、あえて難点をいえば、次の2点があるかもしれません。
・ 著者は、日本各地の地下鉄の解説をしようとしているが、私の場合、大阪の地下鉄は土地勘があり、また東京もだいたい地理がわかるが、他の都市は地名も駅名も地下鉄の様子もイメージができなかったので、少ししんどかった。「せめて地図があれば」という部分がけっこうある。
・ 地下鉄の構造や建設方法を記述している部分では、文字だけではイメージしにくい部分があった。もう少したくさんの図や写真が欲しい。
いずれにせよ、たいへんまじめに書かれた本であり、好感が持てる本です。
鉄道ファンでなくても興味をもって読める本と思います。