CDジャーナルとミュージックマガジンに連載された,世界のワールドミュージックの紹介・解説記事を収載.
かねてより,ワールドミュージックとは何かという議論は続いてきた.ポピュラーミュージックに対して,多少カルトな雰囲気を醸し出しているエキゾチックな音楽というところだろうか.それはともあれ,ヨーロッパには世界各地から様々なミュージシャンが集まり,デスカルガが繰り広げられている.
一見,各地の音楽はそれぞれ独立して土着の音楽として定着してきたように思うが,昔から移民などを通して影響しあいながら発展してきた.中南米のラテン系の音楽が,欧州とアフリカの音楽をベースとしていたり,ロマの音楽が,その源流であるインドの音楽と何らかの共通点を持っていたりする.
本書は,58章から構成されており,アフリカ,欧州,カリブなど各地の注目されるアーティストを紹介していく.アフリカなどは,小生もセネガルのYoussou N'Dour(ステップワゴンのCMのオブラディ・オブラダならご存知かと)しか知らなかったが,実に多くのアーティストが世界で活躍していることを知った.
残念なのは,アイヌを除いてオリエンタルな音楽が紹介されていないことである.