内田さんの魅力は、四十歳台半ば(?)らしいのに、年齢も生活臭も感じさせない、清潔で楚々とした容姿にもかかわらず、生活感たっぷり、どっぷりの家事が得意で大好きだ、というミスマッチ、その微妙なアンバランスさにあると思います。こんな主婦は今までいなかったはず。
薄いけれど丈夫な、まっ白いさらしを、手縫いで布巾にしている姿、華奢な肩に力をこめ、大きなアイロンを動かしている様子が印象に残っていますが、そんな初期の清楚な雰囲気がもどってきた感じを受けました。
初期の本で披露されていた、あの独創的で素敵なアイディア、テクニックが出尽くしたのはむりもないこと。でも今度は、ただの私物公開ではなく、美しいスタイリングを見せてくれます。「夫」「家時間」という言い方も、大人っぽくて好印象でした。
欲を言えば、新作の手作り品だけでなく、リフォーム後のインテリアの工夫など、新しいアイディアも知りたかったし、旅行も、以前はとても素敵な旅ノートつきだったのに、フィンランド旅行は報告だけに見えて、やや物足りなく残念でした。