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毎日が日曜日 (新潮文庫)
 
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毎日が日曜日 (新潮文庫) [文庫]

城山 三郎
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 652ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1979/11)
  • ISBN-10: 4101133107
  • ISBN-13: 978-4101133102
  • 発売日: 1979/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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62 人中、59人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hidetkd
形式:文庫
  高度経済成長下の日本で花形の職業とされた商社マン。ただ、世界を舞台に活躍するといったイメージがつきまとう彼らにも家族があり、日々の生活で普通の悩みが湧き、世の大半のサラリーマンが抱くようなさまざまな葛藤がある。

  商社マンの沖は、社内では「戦列外」とみなされている京都支店長に配属された。社長や相談役の接待が主要な任務であるこの肩書きをまとい、鬱屈した日々を送る。若いころ開発輸入のために汗水たらして開墾したインドネシア・スマトラ島のとうもろこし畑に今も思いをはせ、そのとうもろこしを飼料にした養豚場の建設事業計画はいまだあきらめきれない。長く暖めていた夢と現在の自分のありさまの間で葛藤していると、ある日、息子の忍がバイクで事故を起こし不運にも左足!!切断の憂き目に遭う。かつて米国の片田舎の小さな町、ツーソンに駐在していたころまだ幼かった娘、あけみは日本語が不自由だ。海外駐在中に苦労をかけたうえ、日本に戻るやいなや東京と京都で離れ離れになってしまった妻、和代には心では申し訳ない気持ちで一杯だが、忙しさにかまけて優しい言葉一つかけてやれない。

  沖はただ、日々起こる煩瑣なできごとややりがいを感じられない仕事に苛立ちを覚えながらも、一人のサラリーマンとして真面目にそれらをこなしてしまう。しかし、悩みばかりを作る周囲の出来事に取り巻かれるうち、彼にとって家族とは何か、自分の人生とは一体何だろうかという問いが生まれてくる。

  そんな主人公、沖を淡々と描き、企業戦士が思い悩む様への共感を誘うこの小説には、!!著者が彼らに対して覚える共感が一貫して流れ、暖かい眼差しがあふれている。自分の人生で何が大切か、という素朴な問いに即座に答えられる人は少ない。そんな問いにますます答えにくくなっている時代で、時を隔てても決して古びない一つの人生の物語がここにある。

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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「毎日が日曜日」という題名から想像していた内容とは180度異なる内容で、興味を惹いた本書。

商社マンの世界に沿って書かれていますが、実際はすべてのサラリーマンに向けて書かれているといっても過言ではない。仕事とプライベートの現実的な意味での線引きや、サラリーマンの孤独、現実の厳しさを小説の中で伝えています。

城山さんの社会に対する洞察眼が冴えわたった一冊。

仕事に疲れたとき、行き詰ったとき、ターニングポイントに立ったとき、この小説を読むと方向性が見えてきそうです。

商社マンだけでなく、すべての働く人に見てもらいたい企業小説の名作!
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
30数年前、読売新聞に連載されたものを纏めたもの。当時、私は新入社員で、城山三郎氏の名前も知らず、ましてや定年という概念は頭に無かったのだが、不思議と内容は覚えている。微かな記憶では、この頃、「毎日が****」という言い回しが流行ったのではないか。

主人公は商社の花形部分に務めていたが、50才を過ぎて、いわゆる窓際に追いやられている。ちょうど現在の私の境遇に似ていて、かつて感じなかった感慨を覚える。昔、読んだ時は、窓際になって、「毎日が日曜日」の境遇になるって悪くないんじゃない、という未熟な感想しか持たなかった(私はソフトウェア開発者として滅茶苦茶忙しかった)。作中の主人公は、それでも可能な限りチャレンジするのだが、虚しく終るのである。そして、与えられた雑務を黙々とこなすようになる。城山氏の他の作品のように、ドラマティックな展開や逆転劇はなく、特に後半、静謐感・諦観に包まれるのだが、これが却って現実感をもたらしていた。昔は、終盤が平板ではないかと思った事を考えると、同じ本でも読む時期によって受ける印象が随分異なると感じた。

最後は、主人公と読者の励まし合いのような形となる(読者が同年代の場合)。定年を間近に控えた方たちへの応援歌として、いつの世でも活力を持つ本。
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