家族で世界をあっちこっちどっち、あれっ…ここはドコ!?
相変わらず家族で世界をうろうろしている西原家。
お兄ちゃんは反抗期中学生、妹ちゃんは女街道を突っ走る。
ふたりを落っことさないようにしっかり手を繋ぐ毎日かあさん、
しかし3人まとめて飛行機乗り遅れ&空港内で迷子(笑)。
エベレストだろうがどこだろうが、全く血肉になっていない子供たち(笑)。
自分のお金で行くようになったら、ちゃんと感動しますよ、多分…。
私の周りにも連れ合いを亡くした方がちらほらいらっしゃいますが、
立ち直りが早い(立ち直らざるを得ない)のは、子供がいる方なんですね。圧倒的に。
鴨志田さんの写真を忘れて旅に出られるようになったのも、
あの時、泣いていた西原さんを必死で笑わせようとした子供ふたりがいてこそだろうなぁ。
西原作品が立て続けに映画化されたりで、人気の程が伺えるのは勿論ですが、
やはり時代が「新しいサ○エさん」を必要としているのではないか、と思います。
大家族でもなく、家庭内の喧嘩の描写などほぼ無い和やか一辺倒の家族でもない、
等身大の、何も包み隠さず全て曝け出す、そしてちゃんと歳も取る、そんな家庭漫画。
理想どおりにはいかないよ、いかなくっても大丈夫だよ、って励ましてくれる。
芯が強いのに柔らかくて、臨機応変に変わりながら人間的にぶれない。
西原さんって、本当に海のような女性だなぁ、って改めて思う。
西原さんのフィクションでのフェイバリットは『ぼくんち』だけど、
このノンフィクション(勿論誇張を含めて)ありきのフィクション、補強し合う作品だな、と。
『ぼくんち』で弟二人を養っていた姉の姿が、現在の西原さんと重なります。
映画では観月ありさちゃんが演じてましたね。
子育てマンガ、と紹介されることが多いけど、子育ても人生のうちの一環。全てじゃない。
長い長い西原さん自身のクロニクルの中の、究極の表現とも言える子育ては、やはり読み応えがあります。
あと何巻か重ねたら「毎日ばあちゃん」も夢じゃないかも!