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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ユーモア作家、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがある、荻原浩の代表作の一つ,
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レビュー対象商品: 母恋旅烏 (双葉文庫) (文庫)
私は、「神様から一言」で、すっかり荻原浩にハマってしまい、以後、全作読破を目指して、デビュー作から順番に読み進めているのだが、この人は、本当に、一か所に留まっていられない人だと思う。ユーモア小説から始めて、ユーモア・ミステリ小説である「ハードボイルド・エッグ」を経て、ついには「噂」で本格派ミステリ小説にまで手を広げ、この「母恋旅烏」でユーモア小説路線に戻ったかと思いきや、次作の「コールドゲーム」では、サスペンス・ミステリ小説を書くといった具合なのだ。おそらく、荻原浩は、ワン・パターンの作品を書き続ける安直さに、作家として耐えられないのだろうし、それと同時に、「自分はどんなジャンルの作品でも書ける」という自信もあるのだろう。世の中には、ワン・パターンの作品を延々と排出し続ける作家も多い中、荻原浩のこの作家としての行き方は、素晴らしいと思う。 ただ、荻原浩の最大の持ち味はユーモアであり、このユーモアというわさびが効いていなかったり、効きの弱い作品は、水準以上ではあるものの今一つで、作品の長さを感じてしまうところがあるのも事実だ。そういった意味で、荻原浩の本領が存分に発揮されて読み応えがあるのは、やはり、この「母恋旅烏」や「なかよし小鳩組」、「神様から一言」のようなユーモア小説路線の作品だと思う。特に、この「母恋旅烏」は、「なかよし小鳩組」や「神様から一言」で感じることがあった中だるみがないという点ではこれらを上回っており、この作品が荻原浩の代表作の一つであることは、疑いのないところだろう。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
笑いあり、涙ありの家族物語,
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レビュー対象商品: 母恋旅烏 (双葉文庫) (文庫)
笑いあり、涙あり、これがやっぱり荻原浩!という作品。主人公は何をやってもダメな父親、花菱清太郎。 大衆演劇の役者を辞めて以来色々なビジネスに手を出すがどれもうまくいかず、 初っ端で一家が営んでいるのが"レンタル家族派遣業"。 ぶっ飛んだ設定も相変わらずで度肝を抜かれます。 そんな夫を支える妻、オタクの長男、元ロッカーで子持ちの長女、 そしてポイントになるのが少し人よりも成長の遅い次男の寛二。 彼が"ぼく"として独特の目線で語る小節がいい味出してます。 それぞれの想いを抱えて家族を離れた兄と姉、 再び旅まわりの芸人を始めた父と一緒に役者デビューした自分。 めまぐるしい周囲の変化と思いもしない出来事に遭遇しながら、 少しづつ成長してゆく寛二の姿が涙を誘うのです。 そして、役者として本気を出し始めた清太郎がピンチを迎えると、 "旅"の途中の兄と姉が力を貸しに戻ってきます。 ああ、家族ってやっぱりいいなぁ、とジーンときます。 それぞれの人生はあれど、心はいつも繋がってる。 何かあれば、やっぱり家族。 お母さんも、きっと・・・・。 前半は笑いが満載ですが、後半はしっかり感動します。 荻原さんの書く中年ダメ男はどれも愛情たっぷりで憎めない。 この一家の今後がすごく気になりますが、 きっと新しい形で幸せを掴んでくれていることだと信じます。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
荻原さんは幅が広い!!,
By 宝 (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 母恋旅烏 (双葉文庫) (文庫)
大衆演劇この道30年の父、花菱清太郎は大衆演劇を辞めてから何をやっても上手くいかない。今はレンタル家族たる仕事でクレームばかりもらっている。 知恵遅れの次男いわく父さんの振るサイコロは、いつも父さんの考えとは違う目をだす。だそうだ。 そして、そんな父さんに振り回される母。 19にして一児の母の長女。 うじうじと若い人には弱い、長男。 家族の関係を○×で表すと×××。いや××××だそうだ。 そんな、××家族が周りを巻き込み巻き込み大騒がせ。 プーッと噴出せたり、ほろっと泣けたり。と飽きさせることがありません。 「さみしくなんかねぇよ。目を閉じれば、いつでもおっ母にあえらぁ。」 あぁ、私も清太郎劇団の母恋が見たい。
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