バイアブランカから汽車でブエノスアイレスに戻ってきたマルコですが、そこにも母さんは居ません。そこからコルドバへ転居していたのですが、メレッリがそこまでの旅費の工面が出来なかった為マルコにはその事を打ち明けていなかったのです。コルドバの住所を聞き出したマルコはその情報を聞いても今までの事もあり、素直には喜べません。
所在なくボカの街のボスコの店を訪れ、そこの主人と一緒に港湾労働者の元締めをしているファドバー二の下に訪れます。このおっさん中々風格があり、マフイアのゴッドファーザーッぽい雰囲気を醸し出していますが、そこでマルコは今までメレッリ伯父さん、すなわちマルセル・エステロンにすっかり騙されていた事を告げられ衝撃を受けます。
曲折があり、コルドバまでの中間地ロサリオまで船で運んでもらい、紹介されたバリエントス家を訪れますが、主人は不在であり、心無い使用人に追い出されます。 「乞食をやるならイタリアでやれ!」などというセリフまで浴びせられ、マルコは悲嘆に暮れて街をうろつきますが、そこで偶然に移民船で一緒だったフェデリコ爺さんと出会い、その親族の導きで「イタリアの星」という郷土料理店に連れて行かれます。
ここで郷土のイタリア人達にコルドバまでの汽車賃のカンパを受け、また「チャオ・ベラ・チャオ」という郷土の歌の合唱の励ましを受けてマルコは感激で立ちすくみます。「クオレ」は元々イタリアの国が統一された時期の少年達に対する郷土愛を深めるために書かれた教育用の物語ですが、この店のハナシはそんな作者の思いが溢れたエピソードだと思いますね。