ベッド・タイム・ストーリとして母が寝る前に読んで聞かせてくれた一冊。聞いていた私は寝入るどころではなく、涙が思わず込み上げてきた。小学生の頃、カルピスの世界の名作劇場の一作品として、毎週日曜日の夜19:30から放映された。明るく小さな少年マルコと旅の相棒である白猿アメディオの姿が印象的だった。私はエンディング・ソングが大好きで、よく歌っていたものだった。その頃は、芸術の国、先進国であるイタリアから、なぜ遠く離れた、片田舎の国アルゼンチンへイタリア女性が家族を本国に残し、出稼ぎに行かなければならなかったのかが、さっぱり理解できなかった。今、再びこの名作を手にすることにより、子供の頃の感動が蘇って来た。しかしながら、作者は何度のこれでもか、これでもか、とマルコ少年に試練を与えるのであるが、作者のサディストぶりにはある意味で考えさせられる。