武田鉄矢が
自らの母親を主軸に回想した自叙伝。
戦後の混乱期から
高度成長期に至る激動の時代を
気丈に働き抜いた母イクしゃんと
劣等感に転がりながら
坂本龍馬とフォークソングと恋愛に
青春を捧げる末っ子鉄矢を
絶妙な構成で物語る。
いわゆる
最近の東京タワーやガバイばあちゃんブームの
先駆けになった作品でもある。
よく比較されるのが
ビートたけしの「たけしくん、ハイ!」
この2人、
親父が酒乱、貧乏、兄貴が秀才、末っ子と
共通項が多い事も興味深い。
このような境遇が
才能を開花させた原点なのかもしれないが、
現在では
あまり真似できない。
やはり時代の寵児なのか!?
興味は尽きない。
とにかく
読んでいて喜怒哀楽を湧出させる筆力が素晴らしく秀逸。
青春に戸惑う若者にも
是非、読んでもらいたい。