少数民族ハザラ人として生まれ、貧しいながらも家族に愛されて、働きながら勉学に励んできたアリ・ジャン。タリバン政権による迫害から父や兄を奪われ、母は、身の危険から守ろうと、なけなしのお金をはたいて彼を日本に旅立たせるのだが…。地獄のような収容所での生活、自殺未遂、支援する弁護士や芸能人らとの出会い、夜間中学への入学。淡々とした語り口の中に、強制送還への不安と、それでも母のために希望を失わずに生きていこうとする青年のけなげさが垣間見られる。と同時に、やむなく祖国を脱出した、いわば罹災者のような若者への、日本政府の対応の冷酷さが浮き彫りにされる。
日本には、アリ・ジャンと同じ境遇で難民認可を待つ人々がほかにもたくさんいるという。こういった本がなければ、私たちの耳にはなかなか入ってこない情報だ。「困っている人に、温かい手を差し伸べられる」当たり前なことができる日本になるように、大人だけでなく子どもたちにも読んでほしい1冊である。――2004年2月(青木ゆり子)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
もう一工夫あれば小学生高学年でも読めたのに,
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レビュー対象商品: 母さん、ぼくは生きてます (単行本)
タリバン政権に追われ、18歳のときに単身日本へやってきた青年アリ・ジャン。難民申請を却下されながらも弁護士やNGOなどの支援を受けて今は墨田区の夜間中学に通っています。そんな彼から英語と日本語で聞き取りをおこなった上で、彼自身の一人称というスタイルでまとめた難民生活日記です。 アリ自身の母語ではなく外国語である日英ふたつの言語をもとに取材していますから、翻訳過程で失われた(lost in translation)事柄や、その一方で構成者が(脚色とまではいわないまでも)想像で付加した情報がいくつかあることでしょう。 しかしその点を割り引いても、この本は一人の難民青年を支援することに取り組んだ多くの日本人の勇気あるネットワークに励まされる一冊であるということが出来ます。島田紳助氏はじめ多くの芸能人が芸能人だからこそできる方法でアリを支援する姿にも胸に迫るものがありました。 一方でこの本に登場する多くの支援者をもってしてもアリを含めた一握りの難民にしか収容所の外での生活を保証することができないという事実も浮き彫りになります。ということは日本政府の対難民政策が、たとえ市井の人々の視点からは理不尽に見えるものであっても、それなりの理屈を持ったものなのでしょう。その点にも触れていれば、難民と縁遠い生活を送る私たちはこの本からさらに多くの事柄を学ぶことが出来たと思います。政策の理屈を知った上でなおも理不尽だと思うのと、それを知らないまま漠然と理不尽だと感じ続けるのとでは、この問題に対峙する私たちの姿勢に重大な差が生まれます。 また、文章は比較的平易なのですから、思い切ってすべての漢字にルビを振って小学生高学年の児童でも読めるように構成してもよかったのではないかと思います。ルビがないために中学生にならないと読めないうらみがあり、その点はとても残念に感じられました。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
泣きました,
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レビュー対象商品: 母さん、ぼくは生きてます (単行本)
僕は本で泣いた事はありませんでした。けど、この本をよんで涙をうかべられずにはいられない・・・ この本の著者アリー君は内戦の激しい国アフガニスタンで生まれました 最近話題になってるイラクなどの近くの国です。 彼は勉強をして医者になりたいがために日本を訪れた。ただそれだけ。 別に麻薬を売ったり人を殺しにくるうわけでも無い。ただただ勉強しにきているだけなのです。なのにに入れられて死ぬ事すら許されずただ一日中テレビをみつめる毎日を強いられる・・・どんな人でも気が狂うでしょう。そんな生活を今も続けている外国人がいる・・・そう思うと涙が止まりません。全日本国民に知ってもらいたい、この国こういう事が起きているという事を。この国は一人の青年も救えないということを。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
泣きました,
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レビュー対象商品: 母さん、ぼくは生きてます (単行本)
僕は本で泣いた事はありませんでした。けど、この本をよんで涙をうかべられずにはいられない・・・ この本の著者アリー君は内戦の激しい国アフガニスタンで生まれました 最近話題になってるイラクなどの近くの国です。 彼は勉強をして医者になりたいがために日本を訪れた。ただそれだけ。 別に麻薬を売ったり人を殺しにくるうわけでも無い。ただただ勉強しにきているだけなのです。なのにに入れられて死ぬ事すら許されずただ一日中テレビをみつめる毎日を強いられる・・・どんな人でも気が狂うでしょう。そんな生活を今も続けている外国人がいる・・・そう思うと涙が止まりません。全日本国民に知ってもらいたい、この国こういう事が起きているという事を。この国は一人の青年も救えないということを。
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