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殺意・鬼哭 (双葉文庫)
 
 

殺意・鬼哭 (双葉文庫) [文庫]

乃南 アサ
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。『鬼哭』は、被害者・的場直弘の独白で綴られている。それは刺されてから死ぬまでの3分間の意識の流れ。「おそらくミステリー史上、かつてない試みであろう。…エンターテインメントの域をはるかに越え出た力業である」と評された異色作。

登録情報

  • 文庫: 389ページ
  • 出版社: 双葉社 (2000/05)
  • ISBN-10: 4575507245
  • ISBN-13: 978-4575507249
  • 発売日: 2000/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 新聞やテレビで知る殺人のニュースはあまりに日常的で、僕らは眉一つ動かすことはない。では、人を殺した者は何を考えるのか。殺された者は薄れゆく最期の意識の中、何を思うのか。

 乃南アサは、本書でその質問に対する一つの回答をだした。本書は動機が不明のまま、兄弟以上の付き合いの親友を殺した男の独白でつづられた「殺意」と、その、殺された男の死に至る数分間の意識の流れがつづられた「鬼哭」からなっている。

 殺人とは、非日常なことだ。しかし、日常のすぐ隣に非日常は潜んでいる。乃南アサは、それを伝える伝導師みたいなところがあると僕は密かに思っている。  本書でも、彼女は見事にその役割を果たしている。  ずっしりとした重量感のある文章は、観念的でありながら非常に映像的でもある。映画化したら、面白いかも。

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
男同士で20年以上も続いている親友の的場と真垣
その的場を真垣は殺害した
殺された的場が、刺されて息絶えるまでを描いた『鬼哭』
殺人を決意して実行した真垣を描いた『殺意』
この2作品はハードカバの時から、併せて出版してほしいと切に想っていました
男同士で、20年以上も続いていると周囲には親友に見える
その関係が崩れるとき

対照的な二人だったからこそ続いたのだし、殺意にも至った
この双方を併せて読むことで、
人間関係の難しさに恐怖を感じる
それは、この二人が特殊ではないから・・・
こういう人間関係の繋がりって沢山ありそうなだけに考えてしまう
個人的には、的場が走馬灯のように息絶えるまでの『鬼哭』が圧巻
自分に起きた事が理解できず戸惑う感情から

真垣との関係を想う微妙な心の展開が旨い
昨今長編が多い乃南アサ氏ですが、短編でも全く無駄が無い逸品

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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By JULLY
形式:文庫
一つの殺人事件を起点に、犯人と被害者になった二人の男の心情が「殺意」と「鬼哭」としてそれぞれの目線で二編に語られる構成になっている。

対比された二人の人生を読み、私は真垣と的場の二人の性質は逆だったのではないかと思った。家庭環境とお互いの人生にもっとも影響をもたらした相方のせいで、真垣は人当たりのよい堅実で忍耐強い人間に、的場は感情的で激しく身勝手な人間になった。ただこの先、真垣が目指すのは本能のままに生きる孤高の殺人者であり、殺された的場は薄れ行く意識の中で不器用な自分の人生を振り返り家族や親友だと疑わなかった真垣との関係を回顧する人間味を見せる。最後に人との隔絶を望む者、人のぬくもりを求める者。この対比がすばらしいと感じた。

私は「鬼哭」の的場に感情移入し読み返しては泣いてしまった。憎しみより、信じきっていた真垣の拒絶に対する悲しさ、自分の真垣に対する甘えからでた暴言が殺意をおこさせた理由ではないかと自分の過信による惨めさが強く感じられた。的場がその強烈な個性のゆえに理解されにくく傍若無人にふるまっていても、真垣を頼りにしたった一人心を許し彼なりに真垣を大事に思っていたことを知るたびに胸が痛くなる。「鬼哭」のラストで的場が真垣に残す一言がすべてを物語っていて悲しい。

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最近のカスタマーレビュー
短編が2つかと思ったら
 題名をみると短編が2つ入っているような感じがするけれど、加害者と被害者の独白でつづられたミステリー。... 続きを読む
投稿日: 2007/3/25 投稿者: snoopy3号
なにがどうなるか分からないということ
他愛もないことがきっかけで、真垣という男が凡人には理解できない無差別な殺意を抱いてしまうということを、それらしい説明をつけてなにも異常はない、つまり人間(おそらく... 続きを読む
投稿日: 2006/3/29 投稿者: 3000mg
ハッキリ言って面白い(笑)
「殺意」は途中で実は読むのを止めようかしら・・・と思うぐらい疲れました。途中裁判でややこしい言葉がいっぱい出てきて、もうなんなんだ~!と思ったのだけれども最後まで... 続きを読む
投稿日: 2004/11/4 投稿者: ひでぶ~
対称的だが
殺人事件の加害者と被害者、双方の視点からつづられる対の物語。

『殺意』は加害者・真垣の視点から。... 続きを読む

投稿日: 2004/8/6 投稿者: たこやき21
感情のすれ違い
読む順序として『殺意』『鬼哭』で正解だったと思いました。... 続きを読む
投稿日: 2004/7/1 投稿者: 月夜の晩
人の心の奥底にあるもの
乃南さん作品は好きでよく読んでいるが、読後「面白かった」だけではなくなんとも言いようのない気持ちにさせられたこの「殺意・鬼哭」。周囲には「親友」と思われていた中年... 続きを読む
投稿日: 2004/4/30 投稿者: きち
鬼哭をどうして先に置かなかったのか、、、、
èa...衬§é¬"'èa... 続きを読む
投稿日: 2002/9/14 投稿者: chimabook
短編が2つかと思ったら。
題名をみると短編が2つ入っているような感じがするけれど、加害者と被害者の独白でつづられたミステリー。外からみているのと心の中は全然違う。そんな行き違いで殺人にまで... 続きを読む
投稿日: 2002/6/17 投稿者: とも子
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