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殺人者(ソウル・マダー) (【徳間文庫】)
 
 

殺人者(ソウル・マダー) (【徳間文庫】) [文庫]

深谷忠記
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

少女が祈るとき、人が死ぬ。誰が魂を殺したのか? 本格推理の名手・深谷忠記が児童虐待をテーマに贈る長篇ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)

子どもを自宅に置き去りにした母親が保護責任者遺棄罪で有罪判決を受けた。後日、N市路上で男が殺され、さらに香西市郊外で女の変死体が発見された。連続殺人事件の現場に残された「殺人者には死を!」の文字。被害者はいずれも子どもを虐待していた。混迷する捜査陣を嘲笑うかのように起こる第三の事件。人間の心の不可思議さに迫る問題作。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 徳間書店; 文庫版 (2012/2/3)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4198935092
  • ISBN-13: 978-4198935092
  • 発売日: 2012/2/3
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 453,920位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By コーキ トップ1000レビュアー
形式:単行本
殺人事件と子供の虐待が複雑に絡んだミステリ。子供の虐待による「魂の殺人」という重大な罪を犯した親たちが連続して殺害されるのだが、虐待に強い怒りを覚えてもそれが具体的な動機につながらず犯人が分からない展開は最後まで楽しめた。また、虐待の様子や児童相談所の対応がリアルに描かれていたので、子供の虐待という行為がどれほど深刻な影響を与えるのかよく分かった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By swing
形式:単行本
ミステリーとしても、社会的テーマについて考えさせられる作品としても、読んで良かったです。社会的テーマ部分は他の方もコメントされていますが、ミステリーとしても、普段、謎解きや犯人探しはしないで読む私でも「誰が犯人なんだろう」と考えざるを得ないようなプロットの進め方でした。そして、最後に犯人が分かった時は、ちりばめられていた伏線に気づき、なるほど、と。
文章も平易で読みやすく、物語の展開も速く、ストーリィとして楽しめる本でした。
「文体」や「表現」「比喩」重視で、ストーリィ展開にあまり注意を払わない本、あるいは、娯楽のみに走った本が最近ベストセラーになっていますが、こちらは、プロット重視で楽しみたい方にお勧めできると思います。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
壮&美緒というシリーズキャラクターが活躍するトラベル・ミステリーとは別に、年に1作程度のペースで社会派色の強いノン・シリーズの本格ミステリーを発表している深谷忠記だが、本書は後者にあたる’09年の作品。

連続して3件の殺人事件が起こる。手口は皆同じで鈍器で頭を殴られ、ロープで首を絞められていた。さらに「殺人者には死を!」とワープロで打たれた紙が残されていた。被害者はいずれも過去に殺人の前科がなく、この遺留品に捜査陣は惑わされる。

ストーリーは各章のはじめに配されたある少女のエピソードから本文へとつながるのだが、物語が進むにつれてそれが具体性を帯びて、本書のメインテーマである深刻で悲惨な児童虐待問題へとつながってゆく。その構成の妙と事件自体の混迷する謎もさることながら、深谷忠記の綿密な取材による児童虐待の現実と、救済する組織・施設の努力には登場する関係者のみならず、読者も憤りと共感をおぼえずにはいられない。

やがて地方新聞の編集員兼記者の目撃証言から意外な容疑者が浮かび上がり、冒頭の少女の正体と本文との関りも明らかになるのだが・・・。終章では思わぬどんでん返しが待っていた。

本書で、深谷忠記は児童虐待という社会問題を取り上げ、それを二重の意味での“殺人者”というタイトルにこめ、さらにはミステリーという形式を取りながら尋常とはいえない域にまで達してしまった真犯人を配し、世間に糾弾しているのだ。
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