100年以上前の建物の撤去工事中、その地下から36体もの若い男女の骨(他殺体)が見つかったが、それらには治療目的ではない外科的処置を施された共通の特徴があり、猟奇的な連続殺人が示唆された。さらにその直後から、この手口をまねたような連続殺人事件が現代のNewYorkで起こり出す。FBI捜査官のPendergastは、NewYork自然史博物館の考古学者NoraKellyを巻き込みながら、なぜか100年以上前の事件の方に熱心に取り組んでいくが、そこからは現在の事件につながる恐るべき秘密が明らかになっていく。Pendergastは「Relic」の、Kellyは「Thunderhead」の登場人物であり、さらに両者に登場する新聞記者Smithbackも出て来るので、Preston&Childのファンにとっては懐かしい配役である。ストーリーの展開は彼らの他の作品と同様速く、読み出したらやめられない。特に終盤の地下での出来事の描写は、まさに彼らの本領発揮という感じであり、古い建物の地下の迷宮の不気味さを十二分に伝えてくれる。ちなみにCabinetofCuriositiesとは、昔公的な博物館が出来る前にあった私営の博物館(一種の見世物小屋)のことだが、本書を読んでいると、その怪しげな雰囲気が目に浮かんでくる。Preston&Childの作品はどれも面白いが、本作品はその中でも上位に位置すると言えよう。英語は平易で読みやすい。