内容紹介
13人の殺し屋と男の戦いを荒唐無稽なコメディ・タッチで描いた作品。痛快娯楽作の要素を縦横に詰め込んだ快作。
《原作》都筑道夫
《監督》岡本喜八
《脚本》小川英/山崎忠昭/岡本喜八
《音楽》佐藤勝
《出演》仲代達矢/団令子/砂塚秀夫/ほか
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マザコンの犯罪心理学者・桔梗信治(仲代達矢)は、溝呂木博士(天本英世)率いる人口調節のために無駄な人間を抹殺する“大日本人口調節審議会”の殺し屋たちに命を狙われるはめに。しかし悪運が強いのか単に偶然か、桔梗は彼らをことごとく撃退し、やがて自分の身体に隠された秘密を知ることになるのだが…。
岡本喜八監督が残した全39作品中きわめつけのカルト映画として知られるサスペンス・アクション・コメディ映画の怪、いや快作。原作は都筑道夫の『飢えた遺産(なめくじに聞いてみろ)』で、岡本監督は全編ブラックユーモアに満ちたマンガチックなテイストでこれを押し通したものの、試写を観た会社上層部は恐れをなして半年間オクラ入り。その後、宣伝もろくにされないまま1週間の封切りで一旦姿を消したものの、後の名画座上映で映画ファンの圧倒的な支持を集めて奇跡的に甦ったという、いわく付きの作品である。尋常な精神の持ち主がほとんど出てこないのもグロテスクだが、妙にすっとぼけた味わいがそれを巧みに緩和し、実は娯楽映画としてきちんと万民が堪能できる仕上がりになっている。岡本映画の闇(!?)の魅力を知る上でも欠かせない作品ともいえるだろう。(増當竜也)