『殺してもいい命』はタイトルのインパクトが重くて、
なかなか表紙を開けられないでいました。
夜、眠るまえに本を裏がえしにしたりして。
ようやく読みはじめると、20ページを過ぎたあたりで止められなくなりました。
やられた!という感じです。事件に強くひきこまれました。
雪平夏見の魅力もさらに増しました。
内面の葛藤もあらわれてきて、
彼女の変化していく姿そのものが
魅力的なストーリーです。
タイトルから重苦しい内容を想像していたのですが、
陰惨な感じはしませんでした。
ラストは一幕早く終わってしまいました。
しかし事件そのものは解決しているし、
早く続編を読ませたいと思わせるデキなのですから
これもありかなと。
2日で一気に読み終え、楽しませてもらいました。
このシリーズの前2作品『推理小説』『アンフェアな月』は、
シナリオライターが書いた小説だと感じました。
セリフとト書きに、すこし文章をつけ足したような。
しかし、この『殺してもいい命』は充分に書きこまれ、
作家が書いた小説だと思いました。