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殺された側の論理 -犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」
 
 

殺された側の論理 -犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」 [単行本]

藤井 誠二
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)

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キャンペーンおよび追加情報

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

できることなら自分の手で仇をとってあげたい
100を超える被害者家族を取材し続ける藤井誠二の渾身の力作
「加害者への殺意を押し殺すので精一杯になる」(本村 洋さん)妻と11ヵ月の愛娘が強姦目的の18歳の少年によって殺害された。
「本当なら命で償ってほしい」(青木和代さん)障害をもった16歳の息子が同級生の少年らにリンチ・放置・殺害された。
「時が経つにつれ憎しみや哀しみは深まっていく」(安丸和夫さん)息子を交通犯罪で、姉を強姦殺人で奪われた。
「「時効」なんて被害者遺族にはない」(石川 憲さん)26年前に行方不明になった姉が、時効成立後の犯人出頭で殺害されたことが判明した。

内容(「BOOK」データベースより)

記憶に生々しく残る殺人事件の数々、それらによって狂わされた被害者や遺族の人生…。「なぜ人を殺しても罪に問われないのか?」「なぜ被害者遺族は『知ること』が許されないのか?」「裁判はいったい誰のものなのか?」ある日突然、悲劇に襲われた人たちの心の叫びがここにある。

登録情報

  • 単行本: 290ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/2/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062138611
  • ISBN-13: 978-4062138611
  • 発売日: 2007/2/27
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 348,726位 (本のベストセラーを見る)
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22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
被害者のストレートな心情が伝わってくる一冊。日本の被害者保護制度、というか保護するという観念の希薄さを感じる。

ただ同時に、なぜ死刑が存在しなければならないのか、感情以上の部分で説得力が弱いように感じる。

死刑制度は人道主義以外にも実質的な問題が存在する。例えば死刑執行官の精神的な負担だとか、

海外の死刑廃止国と犯罪者引き渡し条例を結ぶ障害になっているなどである。

また一方で、端的に言えば「報復も被害者の立ち直りに意義がある」という主張だが、ではなぜ死刑なのか?

なぜ肉刑(肉体に障害を与えたり、拷問による処刑)やさらし首ではないのか?

それらは様々な理由(おそらく一番は「人道的」な理由であろう)で行われていないのだと思うが、

より重い刑罰が遺族にとって意味のある物なら、それらの刑罰を復活させようという議論があった方がバランスが取れていると思うのだが、

なぜ無いのだろう。2人殺すも4人殺すも同じ死刑だ、と開き直る殺人者に思いとどまらせる効果もあるだろう。

人の意識が変わり、価値観が変わり、殺人はいかなる理由でも正当化されないと言うのが

(肉刑やさらし首は野蛮だからやめるべきだ、と言うのと同じ程度に)常識にったり、

もっとも重い刑罰は軽減無しの終身刑であるというのが

(もっとも重い刑罰は死刑である、と皆が考えるのと同じ程度に)常識になる可能性は全くないのだろうか?

死刑が最大の刑罰という前提の元では、無期懲役になったときの遺族の憤りや悲しみは計り知れないだろう。

しかし、だから死刑が必要なのだ、と言ってしまえばそれは循環論だ。

死刑を「肉刑」とも「終身刑」とも「連座死刑」言い換えることができてしまう。

もちろん本書は死刑制度の是非を直接に問う物ではなく、被害者保護の実態を知る上で必読だとは思う。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Akemi
形式:単行本
社会が長いこと目をそむけてきた「被害者遺族感情のすさまじい実態」を真正面から受け止めて、レポートした本。刊行年月日を見ると2007年3月6日とある。すなわち、光市事件の第1次最高裁法廷で「弁護団のドタキャン」があって、弁護団非難は起こり始めていたけれども、まだ、差し戻し控訴審での「ドラえもん」「復活の儀式」などの新供述が出てきて、橋下弁護士による「みなさん、あの弁護団への懲戒請求を」という煽り事件が起こってくるよりは前の時点だ。

あの時点で、「被害者遺族の立場があまりにもなおざりにされている」と、義憤に燃えた口調で訴えることには、確かに啓発的意義があった。

しかし、現在、読み返してみると、視点が取材対象とした被害者遺族の生の声に同化しすぎていて、ルポライターとしての著者自身の客観的な立ち位置というものが見えてこない感じがする。

章や節のタイトルも「人を何人殺しても生きていける国」とか「『犯人が生きている』という耐え難い事実」とか「『生きて償う』という『きれいごと』」とか、すさまじい。

刑事裁判とはもともと、検察側の公訴事実が客観的な証拠によって「合理的な疑いを容れない程度に」立証されるか否かを争うもので、「疑わしきは被告人の利益に」の大原則により、被害者遺族が相手をいかに憎んでいても、そのすさまじい憎しみがそのまま報われるというものではない。「遺族の処罰感情の痛烈さ」が判決を決定的に左右するものならば、遺族のいない孤独なホームレスが残酷ななぶり殺しにされた場合や、加害者が遺族そのものであった殺人事件の場合との釣り合いはどうなるのかという難しい、かつ根本的な問題が起こる。

あとは、行政上の被害者援護政策と、被害者を支える民間組織の活性化を願うしかない。また、本来なら民事的に請求されるべき「損害への補償」を、すみやかに国が肩代わりして支出し、確定判決が出たら受刑者に対して求償権を行使するという合理的制度の導入も必要だ。

こうした問題を、どうも客観的に書けていない感じがする。

ただ、藤井の公正なところは、警察自身が事実上の殺人犯であったと被害者が主張して闘っているケースにも言及し、「警察・検察はもっと厳しく被疑者を追及せよ」との、ありがちな短絡だけは避けている点だ。

私が教えている大学の教室などでは、「司法制度は被害者遺族の無念の思いに答えていない」→「警察・検察はもっと被疑者に厳しくしろ」+「死刑も当然存置」というレベルで思考停止してしまっている学生が、いっぱいいる。

本書を読んだ人は、心のバランスを回復するために伊藤和子・寺中誠著『裁判員と死刑制度』を読むようにお勧めする。ついでに言っておけば、私自身は、死刑は廃止したほうがよいと思うものの、「被害者遺族も最終的に加害者を赦すことで癒される」などという宗教的お説教をこの問題に持ち込むことには大反対である。
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46 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 清高
形式:単行本
この本の長所
1.犯罪被害者の置かれている状況の悲惨さの一端を垣間見ることができること。一般の読者の方にどんなことがあっても決して人を死なせたりはしないという思いを喚起させ、司法関係者の方(本文では、とりわけ弁護士や警察官が問題となっている)に被害者の方に対する接し方について反省を迫る本である。
2.被害者の方が求めていることや、支援のあり方が書かれていること。
この本の短所
1.著者に法律学の基本的な知識が欠落しているところ。犯罪被害者の方が不当だと思っていることでも、実際には何らかの理由があるものである(たとえば、「「時間の経過に伴う証拠物の散逸」は」(p195)やはり正当ではないか?公訴時効がないとして、30年前に起こった身に覚えのない殺人事件の被告人になった場合を想起)。批判をするにしても、何らかの理由もきちんと解説しないと、単なる煽りになってしまうだろう。
2.死刑廃止論者に対する罵倒。死刑廃止論はすべてが「机上の理想論」ではなく、(ベッカリーアのような古典的な哲学はさておき)裁判官(団藤重光)や警察官(亀井静香)の経験からも主張されている。犯罪被害者の体験は重視しても、裁判官や警察官の経験はどうでもいいのだろうか。
3.1と2でこの本の価値が大幅に下がっている。著者は速やかに法律学の基本的な勉強をして、書き直すべきだろう(被害者の方の主張を載せるならばそれに徹したほうがよい。自説も主張したいのならば基本的な知識を踏まえた上で一歩離れたところから解説することを心がけるべき)。
結論―長所星5つ、短所星1つ、全体として星3つ。
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最近のカスタマーレビュー
犯罪を被害者の目線オンリーから語る
結構いい本です。

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投稿日: 2か月前 投稿者: 匿名希望
声なき声
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何をもって更生とするか

その責任を誰が持つのか... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: オデット
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投稿日: 8か月前 投稿者: アボカドキライ
科学と法と人間
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投稿日: 20か月前 投稿者: 如是我聞
取材の苦労には頭が下がるが・・・
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投稿日: 2009/9/19 投稿者: ジョン・ラッセル
遺族像をステレオタイプ化し過ぎでは?
藤井氏は遺族の生の声をだしたつもりでしょうが、「できることならころしてやりたいという、加害者をはげしくにくむ遺族」と遺族像をステレオタイプ化し過ぎた構成という感じ... 続きを読む
投稿日: 2009/6/21 投稿者: Piichan
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投稿日: 2008/7/18 投稿者: みゃあくん
被害者感情は難しい
 この本のいいところは被害者遺族の率直な思いを知ることができることだろう
だがこんな書きぶりでは偏りが強く出ているようにしか見えない... 続きを読む
投稿日: 2008/3/3 投稿者: おぐら
ルポルタージュが必要とするもの
... 続きを読む
投稿日: 2007/11/13 投稿者: yamamomo
非常に重い。
... 続きを読む
投稿日: 2007/9/10 投稿者: B級イビルイーター
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