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今回も、あらゆる分野の達人・プロ達の逸話を引用しつつ、「段取力」とは何であるか、なぜ重要なのかを説いていく。
常々思うが、出来る人も出来ない人もほとんど意識していないのに非常に重要な能力がこの「段取り力」だと思う。
斉藤氏のネーミングの上手さと伝え方の上手さには脱帽する。個人的にはスケートの清水選手の話しには驚いた。出来る人はやはり違う。
帯のコピーはチープだが一読の価値有り。
次回は「まねる(盗む)力」か?
色々な例を元にたくさんのことを言っているような気がしますが、自分なりに思いついたキーワードは「メタ」と「余白」です。
まずは「メタ」というキーワード。「メタ」とは「高次の、一段上の」という意味。齋藤氏は、本書の至る所で「先を見越してやる」「目的を明確にする」「見通しをつける」ことの大切さを述べています。
仕事をやるにしても、論文を書くにしても、それを真正面からとらえてしまうと、とてつもなく膨大な量に見えたり、壮大すぎて扱えないテーマのような気がして途方に暮れてしまいます。仕方なくゼロからこつこつやり始めても、無限に続く作業のような気がして嫌気が差してしまう。
しかし、それらを一段上から眺めてみる。そして、その全体像を把握し、より細かい単位に細分化していって、それを少しずつこなしていく。そうすることで、無理とも思えるような量やテーマも、比較的身近に見ることができるようになるわけですね。このようにゴールを見据えて、上手に段取りを立てることで、その過程の負担を減らすことができるわけです。
うまく段取りが立てられれば、仕事や執筆にメリハリが出てくる。今、自分がどこにいるのかわかっているからやる気がそがれることもないし、今やっている作業が全体に与える影響も把握できているので、力の入れ具合もわかる。そんな効果が段取り力にはあるそうです。
続いて「余白」というキーワード。これは本書の中でもそのまま出てきます。例えば、何かのイベントや話し合いでも、きちきちにスケジュールや議題を詰めてしまうと、ゲストが遅刻したり、ある議題で話が長引いたりすることで一気に全体が崩れてしまう。
そうではなく大まかな段取りだけを決めておいて、それ以外の部分はその場の状況でうまく調整していく。そうすることで、余白の部分から思いがけないものが生まれたり、不測の事態が起こっても柔軟に対処することができるというわけです。これは、段取り力の効果というよりも、段取りを立てる時のポイントですね。
氏の本の特徴として、実際の例や体験談が多く、いまいちポイントが見えにくい気もしますが、それぞれの例で述べられていることを自分の日常にどうやって結びつけるのか考え続けていけば、自分にとって大切なポイントは明確になるはずです。
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