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77 人中、76人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
虐待と光,
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レビュー対象商品: 残酷な神が支配する (1) (小学館文庫) (文庫)
現在社会的な問題になっている、虐待が主要な要素になっている現代の物語です。雑誌の連載時にもかなりの反響があり、虐待の実態も表面化しないものがかなりの数あることがわかる反応のようでした。同漫画家の「メッシュ」の中にも暴行を受ける少女が出てきますが、後に癒されるシーンが出てきます。これと同様にこの物語の主人公も義理の兄によりその傷を埋めていくように愛情を受けていきます。虐待の始まりとその過程、そしてそれがどのように終わるのか。しかし、終わったその後も心の中の虐待の傷は主人公を蝕んでいきます。そして、その傷に必死で向かっていこうとする義兄。一進一退を繰り返すそのさまは、おそらく実際のこうした闇を照らしていくときにも、とられるプロセスなのではないかと思われます。終わるとも知れない残酷な神の支配する国、そこに共に歩んでくれる人間が実際には必要なのではないかと思われました。小説「永遠の仔」よりも先に登場した問題作です。漫画ならではの、手法による心理描写は、おそらく他の漫画家の表現技術の追随をゆるさないでしょう。人が人と向き合うということ、このことをもう一度熟考できる作品と言えるでしょう。
33 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
神への生け贄,
By 手毬 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 残酷な神が支配する (1) (小学館文庫) (文庫)
萩尾先生は色んなジャンルの漫画を描いてるけど、これはその中でも異端。虐待を扱う作品は数多くあっても、ここまで丁寧に虐待後の話まで書いた作品は少ないのでは・・?それに、こういう漫画の場合読み終わった後は凄惨な虐待シーンしか頭に残らなかったりするけど、そこは大御所漫画家。主人公が追い詰められ逃げ場が無くなり虐待が悪化していく過程にも説得力があるし、後半の主人公の再生にかけての心理描写は痛ましいがリアリティがある。(それで余計虐待シーンは恐かったりするけど・・) 虐待されて生きてる人をサバイバーと呼ぶという話を聞いた事がある。けど生き残った後も、幻覚と何度も向き合い乗り越えないきゃいけないから本当に救われるまでも長い。 この長く辛い再生の部分まできっちりかききったからこそ、この作品の完成度は高い。第一線を退いた後もこんな大作をだすとは・・・。萩尾先生は底が知れない。 ただ、読んだ後一週間は確実に鬱になるくらい凄まじい話ので、気持ちに余裕がある時に覚悟を持って臨まないと辛いかもしれない。
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
BLとしても文学としても超一級,
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レビュー対象商品: 残酷な神が支配する (1) (小学館文庫) (文庫)
物語前半の、まるで儀式のように続く悍ましい性的虐待シーンは、正直読み進めていくのが辛いものがある。 ある程度大袈裟に描かれているにせよ、性虐待の実態、被害者の子供の心理、虐待が終わってもなお黒々と残り被害者を苦しめ続ける心の傷を、よく、描けていると思う。 それ故に読み手は主人公の少年と一緒に、その生々しい苦しみをこれでもか、と言うほど味あわなければならないのだ。 だがその長い苦しみを抜けると今度は、(苦しいことにはかわりないのだが、)放っておけば死に到ってしまうほどの少年の深い心の傷を、癒し、繕っていくための、少年とある一人の青年との戦いが始まる。その過程での二人の心と肉体の交流が、私的にはストライクなのだ。だって相手役の青年が、なんとも男前のこと…!強引だけど粘り強く、少年の痛みと向き合い、戦い続ける。 愛したいのか、殺したいのか、救いたいのか、罰したいのか。その気持ちが自分でもよく分からないまま少年に溺れていく青年の心の成長も、見所の一つだと思う。 そしてこれは萩尾望都の作品全体に言えることだけど、この作品は特に文学性(芸術性というべきか)が高い。苦しいまでの感情の描写、心理的な表現が素晴らしい。これは読んで自分で確かめてほしい。拙い私の言葉では表現できな
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