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残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録
 
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残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録 [単行本]

林 英一
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本敗戦後、オランダとのインドネシア独立戦争に身を投じた元
日本兵
たち。彼らはなぜ、帰国しなかったのか。"英雄譚"としてでなく、
"悲劇の主人公"としてでなく、残留日本兵の等身大の姿を、貴重な一
次史料を駆使して初めて描き出す。歴史の闇を照射し、日本人の歴史観
の変転を促す画期的論考。

内容(「BOOK」データベースより)

日本敗戦後、オランダとのインドネシア独立戦争に身を投じた元日本兵たち。彼らはなぜ、帰国しなかったのか。“英雄譚”としてでなく、“悲劇の主人公”としてでなく、残留日本兵の等身大の姿を、徹底的なフィールドワークと貴重な一次史料の駆使によって初めて描き出す。歴史の闇を照射し、日本人の歴史観の変転を促す画期的論考。

登録情報

  • 単行本: 406ページ
  • 出版社: 作品社 (2007/06)
  • ISBN-10: 4861821304
  • ISBN-13: 978-4861821301
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 「日本兵」は「戦い続けた」のか?, 2007/7/11
レビュー対象商品: 残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録 (単行本)
新資料をもとに「インドネシア残留日本兵」の実像解明と「神話」解体を目指した意欲的論考。
一残留者ラフマット・小野氏のライフヒストリーをあくまで主軸に据えつつ、
並行して当時の情勢を丹念に追うことで、安易なノンフィクションに堕さぬ記述を可能にしている。
「傀儡政権」の呼称を巡る「インドネシア対オランダ」図式では説明のつかぬ錯綜や、
「インドネシア」独立の進展そのものが逆に参加者ラフマットたちを「無国籍者」へと追いやる構図など、
一つの国民国家創出が孕んだ歴史体験への視角の存在が、一次資料を単なる素材へと貶めることなく
確実に現在へと呼びかける歴史の声たらしめていると言ってよい。

しかし、さしあたり「日本人」の我々にとって示唆的なのは、ラフマットたちが戦ったのは、
本人も語るように、決して「大東亜」戦争の継続などではなかった、という事実だ。
恐らくここで著者が戒めているのは、近現代アジアの歴史を「大東亜」戦争という視座によって
強く把握しようとする、今なお我々の内に隠された欲望ではないかと考えられる。

思えば、著者の批判する「英雄」「棄民」二項対立とは、「大東亜」戦争が内包したアジア観の両面性の再現だ。
そこに存在するのは「解放」されるべきアジアと、「遅れた」アジアであり、それはまた、
かつて竹内好が糾弾した「アジアでないといいながら、アジアに対する支配権は失いたくない」日本自身の姿である。
「解放」と呼ぼうと「侵略」と呼ぼうと、現に生きた人々を捉えられぬまま国家中心で歴史を語る限り、
我々は常にこの<日本/アジア>イメージに絡み捕られてしまう。

このことは政治的右左に関わらず、有意味な忠告たり得るだろう。
「日本国家」中心的な歴史像の呪縛を解く、一つの果敢な試みとして評価したい。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0 ひとことでいえば 「じれったい」 本, 2010/11/1
レビュー対象商品: 残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録 (単行本)
残留兵の話ではなく著者のどうでもいい体験談がだらだらつづき残留兵についての記述がなかなか始まらない。

そして関係ない記述があまりにも多い。内容についても文体についても。

内容については、たとえば太平洋戦争の概略などこの本のテーマからしたら一切不要。読者は知っているものとして書けばよい。

文体については、情緒的でどうでもいい記述が多すぎる。例えば、本書の主人公小野は北海道富良野で生まれた。とだけ書けばいいのに、テレビドラマ「北の国から」で有名になった〜の秋は紅葉で彩られるとか、そうした衣替えが......とか、この本は文学じゃないはずで、イライラするからこんな雑音的記述は一切やめてほしい。

さらに言えば、引用があまりにも多い。本書に限らず引用が多すぎる本はそもそもその本の存在意義が問われると思うし、こんなにそのまま引用するのならその日記をそのまま本にしてくれ...

かなり期待させられるタイトルであったので、ハズレだったときのショックも大きかった。

編集者とか著者に出版をすすめた新聞記者は何をしてたのだろう。
残留兵の日記を紹介しただけ、というよりこれじゃ紹介にもなっていない。残留兵ご本人の日記をそのまま出版して欲しい。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 真摯な態度で歴史の解明に取り組んだ努力に感銘した, 2007/10/1
レビュー対象商品: 残留日本兵の真実―インドネシア独立戦争を戦った男たちの記録 (単行本)
 この本の作者、林英一さんに私はお会いしたことがある。同氏が2005年にインドネシア・メダンの残留日本兵・中村常五郎さんを取材に来たときに、在メダン・橋・日本国総領事から引き合わせてもらったのである。だから、この本をアマゾン.コムで知ってすぐに買った。
 これはインドネシアの残留日本兵について、学術論文として予断を交えずに書かれた最新の作品である。それだけに過去に私が読んだこの種の本とは、かなり趣が違うと思った。著者は指摘する、これまでのこの種の本は生き残りの残留日本兵からの聞き書きが主体であったために、長い時間をかけての本人の思い込みや失念による不正確な事象をそのままに書いていた感がある、そしてこう主張する、しかし私は(著者は)現存する資料を基にして、終戦後に日本の部隊を離れてインドネシアに残った旧日本軍兵士の残留の動機や生き様を描くべきであると思い、残留日本兵である小野ラフマットさんからの聞き書きと彼の残した資料によって日本人がインドネシア独立戦争に関わった事実を解読していこうと思った。
 私はこのような手法によって事実を解明していこうとしている作者の態度に感銘し、共感するものである。何もかもを白日の下にさらけ出すことにより、人を感動させるような劇的な事実は薄れていくかもしれない、しかし、過去の歴史的事象を科学的に証明することの大切さをもっと我々は認識するべきだと思う。今日本が非難されている慰安婦問題や南京事件、或いは日本が被害者となっている北朝鮮の拉致問題に対しても、このような手法による日本の主張が必要なのではないだろうか。
 最後に、動機はどうであれ、インドネシアの独立のために戦った日本人が居たということは厳然とした事実であり、私はそのことについて深い尊敬の念を抱かずにはいられない。
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