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残照 (ハルキ文庫)
 
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残照 (ハルキ文庫) [文庫]

今野 敏
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

刑事に言葉はいらない生き様だけでいい―容疑者は、首都高速を最速で疾走する。安積と速水、二人の警部補の敵は、犯人だけではなかった―。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが…。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。

登録情報

  • 文庫: 267ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2003/11)
  • ISBN-10: 4758430764
  • ISBN-13: 978-4758430760
  • 発売日: 2003/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
安積警部補シリーズの長編。

再建された東京湾臨海署の管内で起きたカラーギャングの抗争事件。グループのリーダーが刺殺体で発見され、現場から走り去る一匹狼の走り屋の車が目撃される。

捜査本部はこの走り屋が犯人である可能性が濃厚とみて捜査を進めるが、交通機動隊の速水がそれに異を唱える。

はじめは速水の話を信じなかった安積だが、速水とともに走り屋を追ううちに、真相に近づいていく。

地味な刑事ドラマとしての雰囲気が大きかったこのシリーズですが、これは峠での派手なカーチェイスなどエンタテインメント性を重視した作風に。

いつもにもまして速水が活躍するので、彼のファンにはお勧めです。

また、いつも一歩引いてることが多い安積も、速水に引きずられるように活躍します。

逆に、須田、村雨、黒木、桜井という安積班員は、今回は脇役に徹しています。

この作品だけでしっかり完結していますが、シリーズ未読の方は、「陽炎」など短編集で一人一人のキャラの特徴をつかんでから読んだ方が、数倍楽しめると思います。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ベイエリア分署シリーズは何冊が読んでますが、この作品は好きな作品の一つです。

今回は交通機動隊の速水が大活躍してます。
そして彼の魅力も全開です。
暴走族や走り屋とも「フェア」にやって彼らに負けを認めさせる、そんな速水が
若者達の伝説にまでなっている走り屋の風見とのカーチェイスシーン。
正に命を懸けた真剣勝負で、私はスープラの助手席に乗っている安積の気持ちで
ドキドキしながら読んでいました。

でも何と言っても、安積や速水達の「職業に命を懸ける姿勢」に感動しました。
「大人は、手取り足取り教える必要は無い。何かを子供に示せばいいのだ。生き
る姿勢を見せてやるだけでいい」
なんと素敵な言葉でしょう。
私もそういう大人になりたいです。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By k.t VINE™ メンバー
形式:文庫
 いわゆる警察ミステリを得意とする著者の、安積係長率いる“ベイエリア分署シリーズ”の1冊です。普段は準レギュラー的扱いの、交通機動隊の速水氏が主役を張っており、シリーズの中でもやや趣を異にする物語です。
 速水氏が主役なだけに、どちらかというと事件の捜査よりもカーチェイス等の要素が強いです。

 著者のキャラ造形はいつも独特ですが、今回、何といっても、物語の鍵を握る一匹狼の少年「風間智也」が凛としてかっこいいです。

 残照とは、日が沈んでからも雲などに照り映えて残っている光、夕日の光をいうそうです。安積係長は、大人たちは少年少女に責任がある、という。言葉で示す必要はないが、生きていく姿勢を示し、闇を光で照らすように導く責任があると。それが例え、残照のような淡い光であっても…。

 常に自分を律し、自分の行動の是非を問い、相手の年齢に惑わされず少年であっても認めるべきところは認め、偏見をもっていたら謝罪する…。本人が“大人になりきれない”と言い切るその生き方は、不器用で誠実な、誇り高い大人の生き様――そんな風に思いました。

 警察ミステリといっても、人間ドラマの要素の強いこのシリーズ。今回も魅せてくれます。
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