ワークシェアリングを生み出した国を、読みやすく紹介している。お薦めの一冊。
筆者は、日本生まれ、オランダ人と結婚してオランダ在住25年になる在野の社会学者。日本のように、家庭生活がいびつになるほどの残業をしなくても、入試のためのがむしゃらな勉強をしなくても、豊かな社会は作れるということを、日本の人たちに伝えようとしている。
柔軟性のある教育システムと、オランダ人の柔軟な発想はたいへんおもしろい。
「ポルダーモデル」という言葉が本書で紹介されている。ポルダーは、オランダの海抜より低い干拓地。オランダの人たちが力を合わせないと作れないものだった。オランダ人はそれぞれの意見をとことん出し合った上で協力体制を作っていく。それが「ポルダーモデル」。個人を尊重することと、連帯感のある社会作りを両立させた国がここにある。