熱意を持って一生懸命やっていても、うまくいかなかったことや空回りした経験は多くの人が持ち合わせている可能性があるので、帯に「頭は悪くない、でも仕事ができない」などと書かれると、自分ももしや残念な人に分類されるのではないかという気がかりから、購入してしまう本である。
まっとうなことは書いてあるし、多くの場面で頷けるものもあったが、この書名でない限りは、「独立コンサルタントが教える自分をもっと生産的にする方法」などの書名で発売されてしまうとさっぱり売れないことになるのでしょう。エッセイ、随筆、箴言集といった類の受け止め方をした。ただし、箴言はそんなに多くはなく、要するに段取りと要領を今以上に日々の仕事の中で意識していきましょう、優先順位付けは大切ですよ、ということくらい。大事なことではあるが、それを本書に拠る必要もない。再読することはない。社会人学をしっかりやりたければ、
7つの習慣―成功には原則があった!や
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術をお勧めする。よほど体系的に社会人の基本を説明していて、長期的な評価も確立している。
参考になった箇所は以下の通り、
→要するに私は会社にとって兵隊であり、ファンクションなのだ。よく動く機械が修理工場から直って出てくるのを待つ。そんな雰囲気である。組織は頼れないと思った。
徹底的に自分のスキルを磨かなければならない。一人で食べていける力を身につけようと、本気で思ったわけだ。
今までのプライオリティは、「組織で認められ、昇進していくこと」。それからは、「一人でも食べていける能力を身につけること」に変わった。
→メディアで報道される情報は表面的なことが多い。常に疑ってかかり、より正しく正確な情報に基づいて判断をしないと、間違った行動をとってしまう恐れがある。
→マネジメントは、端的に言えばメンバーとのコミュニケーションに時間を割くことである。戦略立案やルール作りは、時間配分的に見れば割合は少ない。
→中途半端なスターの晩年は「あの芸能人の今」を見るまでもなく、かなりつらいものがある。
→グーグルもマイクロソフトも数少ない成功例であって、ベンチャー企業のほとんどは倒産が基本である。
せまいオフィスで土日もなく、平日も深夜まで残業し、多くない給与で社員全員一丸となって歯を食いしばって奮闘したのち、今のポジションまで上り詰めている。
→経営者の仕事はビジネスモデルを考えることと、優秀な人が集まり、それを維持する仕組みを作り、運営していくことだ。
→商売の勉強というのはな、どうしたら人がついてくるかを考えよ。人に好かれるとか、人に任せるとか、そういうことを今のうちから勉強しておけ。
→商売は人だよ。人が喜んで働いてもらうこと以外にあり得ない。
髪を切るのはプロである社員の仕事。ワシの仕事は、プロに満足して働いてもらうことだ。
決して給料だけが大事だとは思わないけど、給料は一番分かりやすい。給料が高ければ頑張るし、辞めない。
→組織の中でポジションがあがっていくと、「雇う側」の機能を代行するようになる。
どこかのタイミングで、エンプロイアビリティとは関係ないところを習得しなければならない。
MBAを取得しても、すぐに経営ができるわけでもない。
若いうちは上司や顧客に重宝されるスキルを持っていればよいが、年齢を重ねるにつれてその重要度が落ちてくる。
→高いパフォーマンスをあげる可能性のある人の話は、以下の特徴を持っている
具体的
過去形で話す
後付けによる考えではない
実際にとった行動
他人と関わる部分については、その会話内容まで詳細に再現できる
自分自身がとった行動を、極めて詳細かつ正確に思い出すことができる
面接で特定できる行動の数が非常に多い
独特な発想に基づく行動
主語が必ず「私」
真剣に仕事をすることで表れる「こだわり」度合い
成果をあげる行動ができるのであれば、未経験の新しい仕事であっても、そこに同様の考え方で必要十分な労力を投入すれば成果が上がる可能性が高い
今の仕事で成果を出す、成果を出す行動様式を持っているっことが、次の仕事で成果を出すために必要だ
転職して成功するためには、今成功しないとダメなのだ
つまり、成功のモトは成功なのである
→好きなことに対しての取り組み姿勢が優れていれば、仕事で高いパフォーマンスを出す可能性が高い
行動特性インタビューでは、確かめようのない質問方法をとらず、過去の事実のみを聞く
→二十歳くらいのころ、大前研一の
企業参謀 (講談社文庫)という本を読んで衝撃を受けた。
本当に目から鱗が落ちる思い
→人ができないことができること
多くの人ができることを、ものすごく高いレベルでできること
これまでの自分の仕事または趣味に、どの程度のこだわりを持って取り組んできたか
→自分の性質の特徴を示すには、それが発揮された具体的なエピソード、および数字を伴う結果を記す
厳しく仕事をするかどうかは自分次第である。仕事の品質基準は最終的には自分が決めるものである。
→上司の立場にある人はどんな役割を演じるべきか。
気持ちよく成果をあげてもらうことである。
→男女の恋愛と同じで、とりあえず行動に出るべきである。しかし、相手に対してどれだけお金と時間を使ったとしても、ダメなときはダメだから、それまでのコストを悔いてはいけない。きちんと断られたことをむしろありがたいと思うべきである。
なぜなら、次のターゲットに移れるからだ。
実行してみて、「どれだけ頑張っても駄目なことがある」と自分の仮説の間違いを知ることは、行動における最大の収穫である。ある時点で見切り、損切りすることは、成果を上げるために極めて重要な行為と言える。
問題ではなく、機会に集中せよ。覆水盆に返らず、見切り千両であり、これからどう勝っていくかが大事なのだ。「いかに、将来に向けてのリソースを投入するか」に意識を集中すべきである。
→その会社から不当に扱われてしまった事実はあきらめろ。
そんなことで時間を無駄にするより、今うちの会社で、将来のために頑張った方がずっと未来は明るい。
他人に対する仕返しのような行動は、自分の品格を損ねる結果になる。
→塗り絵のコンセプト
何を描くのか決める
全体像を明確にする
重要な部分にまず集中する
残りは効率的に仕上げるという段取り
これらはあらゆる仕事に必要なこと