Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
残像に口紅を
 
 

残像に口紅を [単行本]

筒井 康隆
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報


この商品を買った人はこんな商品も買っています


商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ひとつ、またひとつ、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい。言語が消滅してゆく世界で、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家…ついに書かれた究極の実験的長編。

登録情報

  • 単行本: 236ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1989/04)
  • ISBN-10: 4120017877
  • ISBN-13: 978-4120017872
  • 発売日: 1989/04
  • 商品の寸法: 19.6 x 13.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 425,259位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告


この本のなか見!検索より (詳細はこちら
この本の別エディションの内容をブラウズ・検索
この本のサンプルページを閲覧する
おもて表紙 | 著作権 | 目次 | 抜粋 | 裏表紙
この本の中身を閲覧する:

この商品を見た後に買っているのは?


この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 氏の作品と言うのは多くがエンターテインメントやドタバタを強く意識してあり、作者自身の心情や自己表現などといった表現者としてのエゴの部分を非常に制限されたものばかりだった。けっして読者に心を開かず、奇想天外なアイデアで楽しませる、圧倒する、驚かせる。それは氏自身の徹底したサービス精神であり、身辺小説を主とする既存の日本文学への痛烈な皮肉でもあったろう。

 今作品は言葉が消えていく世界という究極の虚構世界を舞台にしており、一見すればこれまでの氏の作品同様、筒井節が遺憾なく発揮された作品に仕上がっている。作品の着眼点、そこから派生する作品構造など、言葉の専門家たる小説家が為し得る知的ゲームの臨界といった出来栄えで、非常に野心的、刺激的だ。言葉がなくなり制限されゆくなかで、文体は柔軟に変化し、後半、言葉がほとんどなくなった世界では限られた音を重ねるため、文章が詩のように韻を踏む文体になり、ぎこちなく、それでも止まることなく物語が進むそのさまは、まるで電池の切れかけた玩具の車が懸命に走り続けようとしているようで、滑稽でもあり、また切なくもあった。

 しかしそういった超虚構世界を舞台に選んだにも関わらず、今作はぎゃくに氏自身の内面の吐露がいちばん色濃く出る結果になった。それが非常に興味深い。両親との関わりや自分の過去、文学観など、これまでになく自身の内面に踏み込んでいる。言葉が制限されるなかで、内面の吐露がぎゃくに制限を緩めたのだ。そんななかで語られる「弱いから反抗するのだ」「一生反抗だろうな」などの言葉は涙が出るほどに切ないし美しい。氏が一見悪ふざけともとれるような小説を書き続けてきた裏に、痛切なる決意があったのだと思うと、氏の過去作品のどれもに新たな感銘が生まれてくるのだ。

このレビューは参考になりましたか?
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
最初の章は、『世界から「あ」を引けば』であり、以後、この小説に「あ」の文字は現れない。この章で、筒井康隆を連想させる作家と評論家が登場して、"言葉が消え、その言葉が示していたものが世界から消える”ルールの設定がなされる。章が進むにつれて、どんどん言葉が消滅していく世界。第2部に入るときには、すでに28文字が消失している。そして、凄いことに、単に文字が消えていくことに汲々とした物語ではなく、文字が消えることに哀しみを感じる感動的な物語になっているのである。奇跡のような実験小説の傑作。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mycenae
形式:文庫
実験的なもので好きずきではあるが、その技術と発想にはうならされる。
ちょっと中だるみしているという感じもあるが、ラストは圧巻。
タイトルのでもある、消えてしまった「かつて娘だったような気が
するもの」の「残像」に「口紅」を、という発想は、残酷さと切なさが
交じりあって感動的でさえある。

あと10文字~5文字で仮名が全て無くなる、というくらいの時が
一番面白いのでは?

このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
残された文字の選択
「あ」がまず消えて、最後に「ん」が消える。そんな文字が消えていくスリリングな体験を味わうことができる唯一無二の作品。作者は執筆にあたり、消す文字の選択順についてど... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 入船屋
作中で遊ぶ著者と読者
実験の趣向よりも著者自身がこの試みの意味に疑問を感じているように読める点が面白いところです。例えば主人公・勝夫(=筒井康隆)が「読者はどのような展開を望んでいるの... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 偏執狂的読書暦
消えゆくは 音と世界と いろは歌
「いろはにほへと ちりぬるを〜」

誰もが知っているいろは歌だが、最初にこの歌を詠んだ作者については諸説が挙... 続きを読む
投稿日: 2010/1/25 投稿者: な
小説(現実)の虚構性、筒井の異常なまでの言語感覚、反骨精神が楽しめる秀作
筒井の「現実=虚構」と言う持論と卓抜した言語感覚を活かした奇想天外な実験小説。「言葉狩り」への反骨精神もあるのか、作家である主人公がこの世から文字が段々と消えてい... 続きを読む
投稿日: 2008/6/7 投稿者: 紫陽花
よく意味のある文書になっているものだ
使える文字が少なくなってゆく中での実験小説

まるで筒井自身のような小説家が私小説を書いているような... 続きを読む
投稿日: 2008/2/27 投稿者: 親カッパ
悲しきエンターテイメント
言葉が消える。
すると、人が、ものが、残像を残して消えていく。

最初はわからない。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/8 投稿者: ビイハヴ
各章に挿入される動物のハメ絵のほうが面白いかも
使える言葉と、その言葉の文字が名前に入った物質が次々と消えていく。

凄いことやってると思うが、読んでみるとめんどくさいだけ。
投稿日: 2006/10/27 投稿者: 安納水吉
あれ、消えてる
まず『難しい文章!』と最初から思いました。でも一章の最後で登場人物が『気付いていたかい?もうすでに一文字消えてるんだ』って言葉で、やられた感がありました(笑)『五... 続きを読む
投稿日: 2006/8/22 投稿者: 心
一般人が読んでみると
音が消えたとき、音をもつ”言葉””認識””概念”も残像へと変わり、消えていっちゃうこの話。
”あ”が消えれば、”朝”が消え・・・... 続きを読む
投稿日: 2005/9/7 投稿者: unio
断筆への助走
「言葉狩り」問題で作者が断筆宣言した当時、「言葉にある種の制限があった方が逆に作家の文章表現は高度になるのではないか」との趣旨で断筆を批判した文化人がいた。続きを読む
投稿日: 2004/11/1 投稿者: hikagemono
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   
関連するクチコミ一覧


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す








この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック