サブプライム問題は峠を越したが、不良債権問題と銀行規制という第二フェーズが始まっている。
最近、市場経済の評判は悪いが、市場メカニズムを有効に働かせることは資源配分の効率性という観点からも重要である。金融はその重要な要素だ。サブプライム問題を繰り返さないためにもボルカー提案などの規制案が提案されている。その意味を理解し、影響を考えるためにも正確な現状認識と規制の波及についてのイメージが欠かせない。
本書では現在の銀行業界の課題を深くかつ分かりやすい形で分析し、提示している。一般に問題を理解するためには歴史や比較が有効だが、その範囲と視点がアナリストの力量なのだろう。日本の銀行についても収益性の低さがなぜ問題なのか、どこに道があるのかを示唆している。亀井金融担当大臣にもぜひ読んでほしい。