やっと待ちわびていた「橋廻り同心・平七郎控え」の続編が出ました。
小生の記憶が正しければ2009年7月の「麦湯の女」がLatestだったので、
実に2年半ぶりの続編となります。
立花平七郎は一体どこまで橋廻りに行っていたのでしょうか?
藤原緋沙子先生のExcuseを是非お聞きしたいところ.......。
流石に2年半空くと登場人物の容姿や役柄を思い出すのが大変です。
作者先生は是非その辺を考慮して執筆をお願いしたいところです。
さて、物語の方は期待通り「平七郎」と「秀太」の橋廻り同心コンビと手下の岡っ引が、
天一坊ならぬ公家の落し胤を語る詐欺師絡みの殺人事件、とある藩の汚職事件、
そして盗賊退治に大活躍します。もちろん駄目な定町廻り同心コンビも健在です。
それぞれの事件の中に、
江戸の市井でその日その日を貧しいながらも元気に生きる人々の生活が描き込まれております。
橋を絡めた人間模様、喜びあり、悲しみあり、親子の愛あり、男女、夫婦の愛ありです。
継母に縁談を迫られタジタジの平七郎。
一方、平七郎を慕う読売屋の女主人「おこう」にも縁談が......。
おこうは自分と平七郎の間に横たわる身分の差に悩み、
平七郎は読売屋という仕事を大切にするおこうを思い遣る。
武家のお内儀が読売屋(瓦版屋)を続けることは憚られるからだ。
(現代風に言えば刑事の奥さんが新聞記者みたいなものでしょうから。)
互いを愛するが故に前に踏み出せない奥ゆかしい男女の思いやりがそこにあります。