高度成長期に次々と建てられた団地。
当時、最先端のデザインや機能を備えていたその場所に住むのは、憧れであった。
多くの人が住み、子供たちの歓声にあふれ、併設される学校はマンモス校となった。
が、時が過ぎ、今の団地からは子供の声や姿は殆ど見られない。
世代交代がすすみ、若者が出て行き、少数の老人がそのまま住み続ける。
施設も古ぼけて、やや廃墟となりつつある団地…。
そんな団地が、この物語の舞台。
舞台設定は、とても良いと思います。
ファーストシーンは、団地にあった小学校の同窓会。
あるはずの記憶がないジュンチ。
序盤は、魅力的な登場人物が次々と登場し、ミステリー色もあって、一気に引き込まれました。
ただ、SFというか、ホラーというか…。
後半は、一気に展開していくのですが、謎が謎のままで終わる部分も多い。
これは、作者が意図的にした部分なのかもしれませんが、私はやや未消化のまま終わってしまいました。