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殉教 日本人は何を信仰したか (光文社新書)
 
 

殉教 日本人は何を信仰したか (光文社新書) [新書]

山本 博文
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

桃山時代から江戸時代初期にかけて、豊臣秀吉や徳川家康といった時の権力者によってキリスト教は弾圧を受け、四千人とも言われる大量の殉教者が出た。これは世界に類を見ない特殊な出来事であるが、そもそもなぜ為政者たちは、キリスト教を厳しく弾圧しなければならなかったのか?また、宣教師や日本人キリシタンたちは、なぜ死を賭けてまで信仰に固執したのか?そこには、信仰心以外の“何か”があったのではないか?―本書では、クリスチャンだった遠藤周作氏の名著『沈黙』に加え、キリシタン迫害の様子を伝える数々の史料を批判的に読んでいくことで、「殉教」から見えてくる日本人特有の気質や死生観を明らかにしていく。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本 博文
1957年岡山県生まれ。東京大学文学部卒業。’82年、同大学院修了。文学博士。現在、東京大学史料編纂所教授。『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 260ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/11/17)
  • ISBN-10: 4334035329
  • ISBN-13: 978-4334035327
  • 発売日: 2009/11/17
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
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By recluse VINE™ メンバー
形式:新書
16世紀から17世紀における、今では想像もできない大規模なキリスト教徒の増加というのは私にとってはいつも大きな疑問でした。この本がその答えを与えてくれるのではと思い読んでみました。読後感はこの問題のスケールの大きさです。というわけで、この作品にはこのような大きな疑問に対する明確な回答は呈示されていません。ここに展開されるのは大規模なスケールで見られた殉教という現象に対するより限定的な描写です。なぜこのような幕府側の弾圧が起きたのかに対する大きな分析はありません。殉教という現象も、むしろ武士階級のエートスがキリスト教という外的な触媒によって引き起こされたというわけです。ということになると、宣教師側の殉教に対する熱意も、そこには大きなすれ違いが根底にはあったというわけです。「終わりに」の部分では、17世紀以降の日本におけるキリスト教の土俗的な信仰化が指摘されます。そこにはキリスト教とpaganとの相互作用という普遍的なテーマが潜んでいるというわけです。著者の関心は、遠藤周作の「沈黙」という作品に触発されたものです。この「沈黙」という作品の相対化こそが著者の執筆の狙いだったのでしょうか。このささやかな狙いには成功したようです。
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形式:新書
元和大殉教、聖遺物信仰、マルチリヨの栞、長崎のほとんどがクリスチャンだった、などなど知らないことが多く勉強になりました。口絵もいいです。
ただ、殉教についての引用のほとんどが『イエズス会日本報告集』からで、信用できませんでした。誰も彼も苦しみに耐え、歓喜して死んだなんてありえるんでしょうか?イエズス会が美化しているとしか思えません。為政者側の史料もあればよかったです。
それと『武士的』というフレーズが何度か出てくるのですが安土桃山時代の武士と江戸時代の武士とでは全然ちがうのではないでしょうか。定義して欲しかったです。武士的エートスと書かれても分かるようで分かりませんでした。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lega-sy
形式:新書
「殉教」とは宗教の教えに従って生命を落とすことだ。本書には16〜17世紀の日本で、為政者の苛烈な弾圧に対して、宣教師やキリシタンがむしろ喜んで死刑の責苦を受けたと記述されている。その数は4千人であり、キリスト教の歴史でも例を見ない大きな弾圧だったとのこと。
しかし、当時数十万人にものぼったと言われる日本のキリシタンの総数から考えれば、「殉教」したのは少数派だ。迫害に耐え切れずに教義を捨てることを「転ぶ」と呼んだとのこと。圧倒的な人は「転ぶ」か「隠れキリシタン」となって生き延びるしかなかったと言える。私自身は、教義をまもって死んだ人の強さよりも、多くの「転んだ」人々の葛藤や弱さが知りたかった。
明治政府によって禁教令が解かれた後も、第2次世界大戦に向かう流れのなかで、日本のキリスト教団は組織や幹部の延命のために靖国神社に参拝し、戦争協力への道を進むようになった。つまり、「お国のために死ね」とは言っても、「キリストのために死ね」とは言わなかったわけだ。
「殉教」の実相に迫ろうとするなら、むしろ、「転んだ」人々に視点をあてるべきではなかったかと感じる。内容は面白いが、そこに不満を感じるので4点。
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