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殉教 (新潮文庫)
 
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殉教 (新潮文庫) [文庫]

三島 由紀夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

死の直前に編まれた著者自選の第三短編集。三島文学の中心的なテーマをなしたロマネスクな世界への憧憬と日常世界との関係を、反時代的な主人公によって象徴的に描き、現代における貴種流離や異類の孤立の意味を追求した作品を集める。子供から大人へと成長していく精神の軌跡と、倒錯した性にからむ肉体的嗜虐の世界を描く表題作や『獅子』『三熊野詣』など9編を収める。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

三島 由紀夫
1925‐1970。東京生れ。本名、平岡公威。’47(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。’49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、’54年『潮騒』(新潮社文学賞)、’56年『金閣寺』(読売文学賞)、’65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。’70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 408ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2004/07)
  • ISBN-10: 4101050317
  • ISBN-13: 978-4101050317
  • 発売日: 2004/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By k-0
形式:文庫
三島の短篇集はそれぞれ傑作と凡作、つまり「当たり」と「はずれ」が混交しているのが特徴ですが、この短篇集だけは例外で、ほぼ全編、傑作と言っても過言ではない珠玉の作品集です。

三島の作品では「春の雪」が「美しさ」という点で評価が高いのですが、この作品集の中の「軽王子と衣通姫」の方が、短く知名度が低いながらも、その美が圧縮されている点では格段上の出来映えだと思いました。

「死」と「恍惚」が表裏一体の美しさは読んでいて震え上がるほどです。日本文学史上でも、この作品は優に十指に入る傑作短編ではないかと思います。

「スタア」という短編も素晴らしく、ものすごく巧みで、現代の俗っぽさの象徴たる「スター」を通じて、作者一生のテーマである「美」や「自意識」の問題が非常に無駄なく、圧縮された作品です。

一つ一つあげればキリがありませんが、その他にも良作、佳作の目白押しで、これ一冊を読めば三島の文学理念に真っ正面から触れることが出来るという意味でもおすすめです。是非、読むべし。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ミーミルの泉 トップ1000レビュアー
形式:文庫
『殉教』です。
自決直前に編まれた三島由紀夫の自選短編集です。
軽王子と衣通姫
殉教
獅子
毒薬の社会的効用について
急停車
スタア
三熊野詣
孔雀
仲間
上記9作を収録しています。巻末の解説で、各作品の短い脚注があります。
貴種流離、詩人の殉教、神的な女、詩人の俗化、反時代的孤独、現代的貴種流離、老人の異類、美少年の孤立、化物の異類。

異類を描いた本作の中でも三島らしさがほとばしっているのが「軽王子と衣通姫」でしょうか。
貴種流離譚。タイトルを見ただけでも想定できますが。
文章表現の美しさは言わずもがなですが、近親姦の男女が愛し合って、愛し過ぎて……という貴種であるが故の苦悩の過程が、ファンタスティックかつリアルに描写されていて圧倒されます。
アイテムの青玉の首飾の使い方が印象的で、物語としても秀逸です。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
『獅子』を読んだとき、「すごいな、この人、狂ってるな」と思った。だけどなんと美しく聡明な狂い方だ。夫婦の狂った会話にしびれる。梨を食べながら、というセンスにも参ってしまう。
『殉教』は、一瞬最後の意味がよくわからなかった。こういう意味にも取れるし、ああも取れる。いや、こうなったんだろうか、と三通りほど可能性を探ってみたが、結局ひとつしかあり得ないと悟った。怖い話だ。その晩は寝つけなかった。
それにしても、なんて豊富な語彙。この本は、漢字とボキャブラリーの勉強に使おうと思う。
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