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殉教・微笑 (講談社文芸文庫)
 
 

殉教・微笑 (講談社文芸文庫) [文庫]

小島 信夫 , 千石 英世
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

ユ-モアと寓意性にとむ初期短篇9作収録。キリシタン信仰にまつわる京都での女たち追放秘話「殉教」と「微笑」の表題作に、「アメリカン・スク-ル」(芥川賞受賞)他の著者の代表的な初期作品を集成。

内容(「BOOK」データベースより)

キリシタンの女に想いを寄せる賤しい番所の捕方が狂気めいた一途なその女の俵詰め殉教を物語る「殉教」。小児麻痺児を持つ父親の屈折した心情を伝える「微笑」。他に「アメリカン・スクール」(芥川賞)「小銃」「吃音学院」「星」「憂い顔の騎士たち」「城壁」「愛の完結」収録。寓意性と微妙なユーモアの醸す小島信夫の初期作品九篇。

登録情報

  • 文庫: 334ページ
  • 出版社: 講談社 (1993/12/3)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061962515
  • ISBN-13: 978-4061962514
  • 発売日: 1993/12/3
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 67,439位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By JurupariJuok@July 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
1952〜1958年発表の短編9つです。
新潮文庫「link」からも初期短編集が出てて4つの短編が重複しています(星、微笑、アメ〜、小銃)
カカクが新潮の方が安いので、はじめて読むならそちらからおすすめしますが、
こちらだけに入ってる作品も面白いのでおすすめ。(きつ音学院、殉教、憂い顔〜、城壁、愛の完結)
ページ数でいえば150ページ分新潮とかぶってて、あと150ページ分ほどかぶっていない作品となってます
ちなみに初心者に一番面白さがわかりやすいのは「微笑」だと思う。

ほんとは絶販になってる文庫や全集とかで読んだ方が良いんでしょうが、
そこまで手を出す体力がない人もいるでしょうし、
それぞれの短編ごとに小島さん自身のコメントもちょろっと入ってるし、どうでしょう?

間の悪い気持ち、言葉にならない不安がつまってる比較的読みやすい名短編群。
こんなすごい作家はなかなかいません。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
理屈というよりは感覚的な衝撃を受ける作品集。
しかし、その感覚的な衝撃は、紐解いていけば何がしかの理屈で語ることができるでしょうが、本文中にも本人の解説にも明確な答えはありません。
発表から時間が経った今でも、問題の提示(というほど内容的には明らかな印象ではない)は読者に考えることを要求し、またそうすることのできる力を持った作品集だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 この短編集の主人公たちは大部分が、人生うまくいってない人たちだ。影の薄い、声の小さい人々である。日頃は自らの弱さに一所懸命目をそむけて生きているけど、否応無く向き合わされる場が軍隊だったりするのだろう。上司命令による不合理な殺人を犯して気が変になったり、階級にアイデンティティを求めて自分より弱い者を差別したりと“弱さ”が顕在化する。必ずしも被害者、被差別者だけが弱者なのではなく、加害者も差別者も“弱さ”を抱えている。そんな大半の人間に宿る弱さ、矮小さを、著者は断罪するのではなく、共感を持ってユーモラスに描く。その、とぼけたタッチがいい。それでも「小銃」や「星」といった軍隊ものは、かなり想像力を働かせないと今の僕が実感を得るのは難しい。その点、身近に感じられたのは「吃音教室」だ。これ、涙が出るくらい面白い。最高。山口瞳がエッセイで「吃りの人は話しやすいように話を変えるから、不本意なウソが多くなる」って言ってたけど、そういう小狡さも含めて、気持ちを伝えることの難しさ、人とうまくやっていくことのやっかいさが、吃りの人たちを通して描かれている。“吃り”をメタファーなんかじゃなく、そのまんまのものとして読むほうが読書法としてはずっと面白い。

 どの作品も今から50年も前のものだけど、どれも現代的で普遍的なテーマ性を持っているよなぁ。
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