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死霊(2) (講談社文芸文庫)
 
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死霊(2) (講談社文芸文庫) [文庫]

埴谷 雄高 , 鶴見 俊輔
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

不可能性の超出に挑んだ世界文学。待望の文庫化!

深更、濃霧の中を彷徨って帰宅した三輪与志に、瀕死の兄高志が語り始める。自ら唱える《窮極の革命》理論に端を発した、密告者のリンチ事件と恋人の心中、さらに《窮極の秘密を打ち明ける夢魔》との対決。弟の与志はじっと聴きいる。外は深い、怖ろしいほどの濃闇と静寂。兄の告白は、弟の渇し求める〈虚体〉とどう関わるのか。『死霊』第一の山場5章を中心に4章6章を収録。

内容(「BOOK」データベースより)

深更、濃霧の中を彷徨って帰宅した三輪与志に、瀕死の兄高志が語り始める。自ら唱える“窮極の革命”理論に端を発した、密告者のリンチ事件と恋人の心中、さらに“窮極の秘密を打ち明ける夢魔”との対決。弟の与志はじっと聴きいる。外は深い、怖ろしいほどの濃闇と静寂。兄の告白は、弟の渇し求める“虚体”とどう関わるのか。『死霊』第一の山場五章を中心に四章六章を収録。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/3/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061983253
  • ISBN-13: 978-4061983250
  • 発売日: 2003/3/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 お喋りな夢魔と人間達, 2004/4/11
レビュー対象商品: 死霊(2) (講談社文芸文庫) (文庫)
 この巻は全編白い霧、暗い闇と不透明な靄がかかった背景に包まれている。夏の明るい日差しの下、透明な川の流れに身を任せて主人公を取り巻く人物達が喋り捲る場面さえ、暗い影を感じる。ことに高志が語る過去の同士への制裁、明らかにされる死者の影、付きまとう夢魔の場面はモノクロームの中に閉ざされて読んでいて湿り気さえ感じる。

 暗い印象の背景に反して、始終議論に興じている首猛夫やお喋りで作者に翻弄されている読者の代表のような津田夫人はともかく、高志・与志の兄弟を始め、与志の婚約者安寿子や寡黙な黒川までがよく喋る。登場人物が各々の思いを抱えて明らかにしようと会話が進むため、死霊(1)に比べて物語が解り易く面白い。(1)で尻込みしてしまった人にもお勧め。

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0  第一の山場をどう解釈するか, 2004/1/11
レビュー対象商品: 死霊(2) (講談社文芸文庫) (文庫)
 だらだらわけのわからない、議論を続け、周りはうす気味悪いこと
限りなしの「死霊」。家に帰った三輪与志は瀕死の兄と対面する。
 兄は息絶え絶えの中、悪魔との対話を語る。
その悪魔の捕らえ方が面白い。フッと首を横向けただけで
つかまるんだとか(笑)。人のやることを3倍の速度でこなしてきた

首猛夫。(くびったけ、埴谷はドストエフスキーに影響されだじゃれか
当て字のような名前を好んだ)主人公の与志はほとんど喋らない。
話はどこへ進むのか?ここまで読み出したら止まらない。
あなたはもう普通の小説では満足できなくなっているだろう。

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5つ星のうち 5.0 宇宙の彼方を見る埴谷節, 2010/9/14
レビュー対象商品: 死霊(2) (講談社文芸文庫) (文庫)
 第五章「夢魔の世界」で、本格的な主題の展開がなされる。その、どこの世界の話なのか分からなくなる文章は十分衝撃的である。
 おそらく、この作品でなければ自分の目指すところが示されない人がいるのである。そう考えると、人間も捨てたものではないと思われたりする。
 人間は、生まれてからいろいろ学び取る。その一つに、「考えても答えにたどりつかない」というのもあるはずだ。特に学校教育でそのことを不本意にせよ学び取ってしまうのだ。問題を提示されて、何時間も考えて出した答えにバッテンをつけられてしまうからだ。解説で鶴見俊輔が言っているように、埴谷氏は知識人ではあるが日本の教育の線から外れた人間で、エリートではないのだ。そういう、知に関して異端な人間だからこそ、間違っている可能性があるとしても、考え続けることができたのだろう。もっとも、それは合っているか違っているかなど問題ではない、「芸術」として現れたのかもしれないが。
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