もはややり尽された感のあるゾンビ物。二番煎じどころか十番煎じ以上の出涸らし状態。読まなくたって内容はあらかた察しが付こうというもの。しかもである。ゾンビものなんてグロシーンが肝なのに活字媒体(小説)じゃあ、どうしようもない!……と思っていたのだが、なるほど列車が出てくると、こういう展開になるのか。考えもしなかった。
ゾンビや死体で溢れていたり、全くの無人に見えたり(かえって不気味!)、一駅ごとに異なる地獄絵図。次の駅ではどんな光景が待ち受けているか?のハラハラドキドキ感。
障害物やリスクを避け、迷路のような鉄道網を進んでいくが、分岐のない場所で追い詰められる時の恐怖。そして物語の各所に散りばめられた鉄道豆知識。活字によるグロ描写もそんなに悪くはないね。
巻頭に鉄道マップがついており、小説を読みながら「今、ここら辺か。まだまだ先は長いぞ」などと言いながら読んでいた。まるで自分も乗客になったかのような気分である。
要するに、、はっきり言って面白かった。