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死者の威嚇 (講談社文庫)
  

死者の威嚇 (講談社文庫) [文庫]

小杉 健治
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和57年9月―東京・荒川の河川敷で、関東大震災直後に故なく虐殺された朝鮮人を慰霊するための遺骨発掘作業が行なわれた。だが、遺骨は見つからず、3年後、別の白骨死体が隅田公園で発見された。身元捜査が開始される…。過去と現在が交錯する二重、三重の深い謎を描く、本格社会派ミステリー。

登録情報

  • 文庫: 390ページ
  • 出版社: 講談社 (1989/07)
  • ISBN-10: 4061844776
  • ISBN-13: 978-4061844773
  • 発売日: 1989/07
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 914,253位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
週刊文春1986年 国内9位

関東大震災の折に、荒川河川敷に埋められたとされる、虐殺された朝鮮人の遺骨。その発掘調査の失敗からから3年を経過し、再調査を主張する宗田が殺害された。宗田が好意を寄せていた葉山亜希子は、事件の真相を探るうち、発掘調査の発起人で、以前の恋人 室生の存在が浮上していく。 ・・・

恥ずかしながら、関東大震災の直後、流言飛語によりジェノサイドが起きていたことを知らなかった。埋もれた日本の汚点ということになるのだろうが、本書の背景はかなりショッキングだった。全編をとおして、暗い影を落としており、いいたたまれない。色々と考えさせられるミステリ。

ストーリーの方は、震災時に発生した大滝村出身の強盗犯達の殺人事件、60年後の現代の宗田の殺人事件、宗田の恋人の失踪事件、および昭和39年に行方不明となった刑事が白骨化して見つかった事件が、複雑にからみあっている。比較的、登場人物も多いのだけれど、展開の仕方がうまくて、混乱することなく、最後はすっきりとまとまっている。亜希子のせつない失恋と、揺れ動く気持ちが、話の流れとうまくマッチしていて、飽きることがない。ただ、タイトルの”威嚇”が、本書の中で何を意味するのか分からなかったんだけど。

この年の週刊文春ベストは、作者の『二重裁判』が8位にランクインしている。こちらも面白かった。
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